ビートメーカーとして積極的にジャズを取り込むアルファ・ミストの新境地!
A new frontier for Alpha Mist, who actively embraces jazz as a beatmaker!
Alfa Mist / Variables / 2023
アルファ・ミスト / ヴァリアブルズ
Piano, Keyboards – Alfa Mist
Bass – Kaya Thomas-Dyke
Drums – Jasmine Kayser, Avishai Rozen
Percussion – Junior Alli-Balogun
Bass Clarinet, Tenor Saxophone – Samuel Rapley
Guitar – Jamie Leeming
Trumpet – John Woodham
Cello – Peggy Nolan
Vocals – Shekinah Anosike, Bongeziwe Mabandla
きょうもUKでいくよ。
おしゃれ番長アルファ・ミストの2023年最新盤。
このアルバムは、みんなを驚かせた。
おしゃれな空気が得意のアルファ・ミストのアルバムとは思えない、
激しめなジャズで冒頭から攻め立てる。おおっ、変わった。
まあ、激しい曲だけではないけど、サウンドメイクが明らかに変化した。
注意深く聴くと、音の組み立て方は意外と変わっていない。
本人のエレピやシンセのサウンド、あるいはサックスやトランペット、
ギターのサウンドや質感は前作までの作品と同じだ。
しかしながら大きく変わったのは、リズム隊だ。
ドラムの手数が圧倒的に増え(というか叩きっぱなし)たし、
ベースの音色が重厚でカラダを押し包むように圧倒的。
すましたサロン的なサウンドが、
ガンガン踊らせるクラブのサウンドになったというか。
おそらくベーシストのカヤ・トーマス・ダイクの存在が大きいのではないか。
自らのルーツ(ウガンダ)にも向き合った “Apho” やアフロビート的な “Genda” なども目を惹く。
ビートメーマーとして積極的にジャズを取り込むアルファ・ミストの新境地。
さらなる変化、進化もまた楽しみだ。