ピアノトリオとしての楽しさの詰まったアマーロ・フレイタスのファースト・アルバム!
The first album of Amaro Freitas, full of fun as a piano trio!
Amaro Freitas / Sangue Negro / 2016
Piano – Amaro Freitas
Bass – Jean Elton
Drums – Hugo Medeiros
Saxophone – Elíudo Souza
Trumpet – Fabinho Costa
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
きょうもアマーロ・フレイタスでいくよ。これは、2016年のデビューアルバム。
昨日紹介のセカンド ” Rasif ” がドカ〜ンと来て、急遽再リリースとなったファースト。
” Rasif “を聴いてあとでこれ聴くと、ふつうのジャズに聴こえる。
セカンドは、あまりにインパクト大、プログレ度、変拍子度が激しいので、こちらが大人しめに聴こえるのだ。
でも、冷静に聞くと十二分に個性的なピアノ。
1曲目は、テクニカルなチック・コリア風味な曲。でも” Rasif “のようなたたみ掛ける激しさではなく、軽快で小気味いい。そういえば、彼がまだピアノも所有していなかった頃、
「DVDで見たチック・コリアのコンサートに触発された」
ということらしい。天才は天才を呼ぶ。
ミドル・テンポの曲も多く、彼のソロ、音選びがよく分かって、ますます好きになる。
全体にブラジリアン・ジャズの空気が濃い。
つまり軽やかでメロディアスで、歌うよう踊るように楽しげだ。
トリオでの演奏が基本で、数曲管楽器も入る構成はこちらも同じ。ラスト2曲で管が加わる。
3人のバランスがとてもよいし、管が入ってもさらによくてブラジルの層の厚さ、タレントの豊富さに感じ入ってしまう。
1曲目もいいし、つぎのバラッドもいい。
アルゼンチンなリズムもいいし、サンバも素敵だ。
ラス前のモーダルな曲も激シブだし、ラストのフリーぽい導入から怒濤の4ビートへと突入するタイトル・ナンバーも超かっこいい。
最初に聴くと、セカンドとの落差に流してしまうが、
聴き疲れしない軽快さと楽しさで、こちらの方が愛聴盤になりそう。
何度も繰り返し盤を乗せたくなるアルバムだ。
いや〜うれしくなっちゃうなアマーロ・フレイタス!