愛弟子アンドレ・マルキスによるエルメート・パスコアル作品の再構築!
A reimagining of Hermeto Pascoal’s work by his favorite disciple, André Marques!
André Marques, John Patitucci, Brian Blade / Viva Hermeto / 2015
Piano, Arranged By, Produced By – André Marques
Double Bass, Electric Bass – John Patitucci
Drums – Brian Blade
Percussion – Rogerio Boccato (tracks: 6)
Written-By – Hermeto Pascoal
Arranged By – André Marques (tracks: 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13), Brian Blade (tracks: 5, 6, 10, 13), Hermeto Pascoal (tracks: 3, 8, 12), John Patitucci (tracks: 5, 6, 10, 13)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
きのうブラジリアン・ジャズだったので、きょうは、さらに硬派なブラジルものを。
ピアノのアンドレ・マルキスと
ベースのジョン・パティトゥッチ、
それにドラムがブライアン・ブレイドという凄いメンツのトリオ。
タイトルからも分かるとおり、
ブラジルの奇才エルメート・パスコアル・トリビュート・アルバム。
アンドレ・マルキスは、エルメート・パスコアルの愛弟子にして片腕、エルメート・パスコアール・グルッポのメンバーとして活躍してきたピアニスト。
そして、彼がエルメートのトリビュートに選んだパートナーというのが、バリバリのジャズ・トップ・ミュージシャン、パティトゥッチ&ブレイドだ。
もちろん、十二分に狙いがあってのことだろう。
じつに、タイトでキレキレ、アグレッシヴでスリリングで美しい。
装飾をそぎ落とした、まさに再構築の名にふさわしい内容。
全員参加型の祝パスコアールな大団円ではなく、
パスコアールの作品に新たな命を吹き込むかのような内容なのがすばらしい。
これまで演奏してきた馴染みの曲をいじるのは勇気のいる仕事。
そして、1番身近に接してきたブラジリアン、マルキスだからこそ許される所業でもある。
あらためて、エルメート・パスコアルの楽曲の素晴らしさ、美しさをうきぼりにした愛弟子の偉大なる仕事。