ブラッド・メルドー、自身のトリオ以外での貴重なトリオ演奏。アントニオ・サンチェスの3組とのスーパー・セッション!
Brad Meldreau, a rare trio performance outside of his own trio. Super session with three sets of Antonio Sanchez!
Antonio Sánchez / Three Times Three / 2015年
アントニオ・サンチェス / スリー・タイムス・スリー
Drums, Keybords(track:2) – Antonio Sanchez
Piano – Brad Mehldau(track:1~3)
Bass – Matt Brewer(track:1~3)
Guitar – John Scofield(track:4~6)
Bass – Christian McBride(track:4~6)
Tenor Saxophone – Joe Lovano(track:7~9)
Bass – John Patitucci(track:7~9)
本日は、現代ジャズドラマー列伝 ≪ アントニオ・サンチェスの巻 ≫ 第8弾。
2015年のアントニオ・サンチェスのリーダーアルバム。
このアルバムは、アントニオ・サンチェス×3組のユニットが収められている2CDで、
① ブラッド・メルドー&マット・ブリューワー
② ジョン・スコフィールド&クリスチャン・マクブライド
③ ジョー・ロヴァーノ&ジョン・パティトゥッチ
という、いずれもそそられる1粒で3度美味しいアルバムとなっている。
メルドーは、1995年の自身のデビュー・リーダー・アルバム ↓
でドラマー、ブライアン・ブレイドと共演しているが、たしかそれ以外でのトリオ演奏は演っていない。
アントニオ・サンチェスは、ブライアン・ブレイドの弟子ということで何か繋がりめいたものを感じる。貴重だとも言えるし、やはりアントニオ・サンチェスというドラマーは、メルドーにとっても魅力的な存在なのだろう。
演奏は、各組みで3曲ずつ演奏。
メルドーに関して言えば、なかなか素晴らしい内容。
なぜか2曲がフェードアウト処理されているという欲求不満がつのる内容。
たしかにいずれも10分越えだからなのかな、ちょっと残念。
あと、残り2組に関しても申し分ない。
ジョン・スコ&マクブライド組みともノリノリで、マクブライドとサンチェスのソロも凄まじい。
出色なのは、ジョー・ロヴァーノ組での7曲目。
この曲でのサンチェスのドラミングはもっともアグレッシブ。
とにかく全編にわたって楽しめる作品で、アントニオ・サンチェスが各組とのセッションを心から楽しんでいる気がする。
やっぱ凄いぞアントニオ・サンチェス!世界最高峰は、伊達じゃない。