第60回グラミー賞、最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞ウィナー!
ビリー・チャイルのご機嫌な1枚。出だし10秒で “ 当たりのアルバム ” だと確信できる1枚。
Billy Childs / Rebirth / 2017年
Piano – Billy Childs
Bass – Hans Glawischnig
Alto Saxophone, Soprano Saxophone – Steve Wilson
Drums – Eric Harland
Percussion – Rogerio Boccato (Track: 2)
Trombone – Ido Meshulam (Track: 2)
Vocals – Alicia Olatuja (Track: 3), Claudia Acuña (Track: 2)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
かれこれ投稿も800を超えてるハズなんだけど、まだまだ初めて紹介する人いるな〜。
ビリー・チャイルズも初めて。
ビリー・チャイルズは、1957年カリフォルニア州生まれの作曲家兼ジャズ・ピアニスト。音楽理論、作曲を学び学士号を受理。十代でプロとして演奏しており、1977年のJ・J・ジョンソン・クインテット日本ツアーでのコンサートで収録されたものがレコーディング・デビュー。1978年から6年間フレディ・ハバードのバンドに在籍したことで注目を浴びる。
8回グラミー賞にノミネートされ、1996年と1997年の2年間で3回グラミー賞を受賞。2002年にはチャイルズが編曲したダイアン・リーヴスの作品がノミネートされ、2006年には3賞にノミネートされ『Best Instrumental Composition』と『Best Arrangement Accompanying a Vocalists』を受賞。
2018年、第60回グラミー賞において、最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞を『Rebirth』で受賞した。また、最優秀インプロヴァイズド・ジャズ・ソロ賞にも”Dance of Shiva”でノミネートされていた。
(Wikipediaより抜粋)
1曲目、出だし10秒で “ 当たりのアルバム ” だと確信できる1枚。
それもそのはず、第60回(2017年)グラミー最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞のウィナーだ。
力強いピアノ・タッチ、そしていきなりエリック・ハーランドのドラムにのけぞり、これぞNYな感じの歯切れよいスティーヴ・ウィルソンのアルトのテーマ、ビリー・チャイルズいい曲書くな〜カッコいい。
2曲目で、また驚く。いきなりメセニーかマリア・シュナイダーか!というようなクラウディア・アクーニャのヴォイス入のブラジル風味のタイトル曲。疾走感あふれる爽やかな楽曲。
3曲目は、アリシア・オラトゥージャのヴォーカル曲で、しっとり。
次にテクニカルな “ Dance of Shiva ” で再びスロットル。
“ Tightrope ” ピアノメインで不穏な空気を醸し、 “ The Starry Night ” とたたみ掛け、7曲目ミシェル・ルグランの名曲 “ 風のささやき ” でとどめ。ホレス・シルバーの “ Peace ” で締める。
各人のバランスも良く、楽曲のバラエティもアレンジも申し分ない。ライブハウスにいるかのような気分にしてくれる構成の妙。なによりチャイルズのピアノとハーランドのドラミングが全編冴えわたってる。
最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞は、伊達じゃないぜな名盤だ。