ドラム&サックスのデュオ、“ビンカー・アンド・モーゼス” が、あらたな領域展開!
The drum and saxophone duo, “Binker and Moses,” are taking things to a whole new level!
Binker and Moses / Feeding the Machine / 2022
Soprano Saxophone, Tenor Saxophone, Composed By – Binker Golding
Drums, Composed By – Moses Boyd
Loops, Effects, Composed By – Max Luthert
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Abstract / アブストラクト度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
さて、きょうもUKでいきますよ。
ドラム&サックスのデュオ、“ビンカー・アンド・モーゼス” の最新アルバム。
これが、またスゴイ!さらに進化した。
基本デュオというのは変わらないけどサウンドに、
サックスだったりドローンのようなノイズぽい電子音を重ねたりループさせたりして、
厚みを持たせてる。
前回紹介したようなゲストとのフリージャズのようなものでもなく、
あくまでもベースレス、そしてシンセやギターなどでのコードワークがない。
2人の音世界にこだわりながらも、あらたな領域への展開だ。
導入部は、ロックのような8ビートも目立つけど、次第に深く激しく疾走する。
ミニマムあるいはエレクトロの要素を取り混ぜつつ、限りなく自由な世界へとダイブする。
これは新しい。
新世代のフリー・ジャズ・サウンド。
クレジットを見ると、
マックス・ラザートという若手が、テープ・ループと電子楽器で参加している。
新たな楽器をプラスすることなく、2人の世界を拡大することに成功している。
しかも、ラザートはベーシストというのだから驚きだ。
このアルバム、2022年を代表するアルバムだと確信する。