善き電気羊飼いなるブラッド・メルドーによる新しき音楽のバイブル / 61thグラミー賞ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム・ウィナー / 月曜日のブラッド・メルドー
Synthesizer, Therevox,Piano,Voice,drums,Drums – Brad Mehldau
Drums – Mark Guiliana
Voice – Becca Stevens
Voice – Gabriel Kahane
Voice – Kurt Elling
Trumpet – Ambrose Akinmusire
Flute, Alto sax – Michael Thomas
Soprano sax, Alto sax, Bass clarinet – Charles Pillow
Tenor sax – Joel Frahm
Tenor sax,Baritone sax – Chris Cheek
Violin – Sara Caswell
Viola – Lois Martin
Cello – Noah Hoffeld
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
さて “ 月曜日のブラッド・メルドー ” も、いよいよ大詰め2019年となった。というワケで、このアルバムも2度目の登場。
問題作 “ ファインディング・ガブリエル ” 聖書からインスパイアされたという作品だ。
マーク・ジュリアナとの約5年ぶりの共演作。
以前の問題作、共作はこれ。
マーク・ジュリアナ大好きのオイラとしては、待ちに待ったアルバム。
そして、アンブローズ・アキンムシーレ参加とあれば、もう興奮度マックス。
今回の作品は、
テーマが聖書というだけにコーラス多用の一大スペクタル作品。
でも、壮大ながらもポップでカラフルな側面も多い。
なんせ、電気ブラッド・メルドーですから。
まさに、ジャケットが雰囲気をよく表している。
美しいながらも、どこか不穏。
不穏ながらも、メランコリック。
激しいかと思えば、光が降りそそいだり。
怒りと安堵、秩序と破壊、狂気と祝福。
地鳴りのごときシンセベース。
ジョエル・フラーム、クリス・チーク、サックスの咆哮、
神の啓示がごときアンブローズ・アキンムシーレのトランペット、
そして、赦しのごとく降りそそぐベッカ・スティーブンスのヴォイス。
聖書という名の現代を映し出した作品。
2枚目が作られたということは、
やはりマーク・ジュリアナは、
ブラッド・メルドーにとって刺激的な存在なのだろう。
そこにあるのは、2人の飽くなきグルーブの追求。
いや〜これもアナログ・レコードで入手したい1枚。
メルドーがエレピ弾いてるし、メルドーファンでも好き嫌いの別れそうなアルバムなので、ひょっとしてどこかに在庫はまだ見つかるかもしれない。