ブラッド・メルドー+ケヴィン・ヘイズ+パトリック・ジンマーリ=モダン・ミュージック。メルドーの持つ指向性の一端が如実に表れた作品 / 月曜日のブラッドメルドー
ケヴィン・ヘイズは、ジャズ・ピアニスト。
共に80年代後半にニューヨークのジャズ・シーンに登場し、90年代前半にジョシュア・レッドマン・カルテットで活躍したという共通点を持つ長年の友人同士、メルドーとヘイズ。コラボレーション作品をいつかリリースしたいと考えていた二人は、共通の友人であるジンマーリをプロデューサーとして迎えた。
ということだ。そしてパトリック・ジンマーリは、クラシックとジャズを跨いで活動する人。
そんな3人が選んだ楽曲は、ジンマーリの曲が4曲、メルドー作が1曲、ケヴィン・ヘイズが1曲、スティーブ・ライヒ1曲、オーネット・コールマン1曲、フィリップ・グラス1曲となっている。
ジャズというより極めて現代音楽。
ライヒの “ 18人の音楽家のための音楽 ” はもちろんだけど、1曲目 “ Crazy Quilt ” やグラスの “ 弦楽四重奏曲第5番 ” などミニマルな音楽が目立っている。
3人の知的ゲーム、独自の美学が構築された名盤。
メルドーの音楽性を考える上で外せない1枚。
秋のこの季節、澄んだ空気によくあうモダン・ミュージック。
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
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Piano – Brad Mehldau
Piano –Kevin Hays
Composed By, Arranged By, Producer – Patrick Zimmerli