ホルヘ・ロッシィ、メルドー・トリオとしての最後の一枚(あとでボックスでるけど)!
さて、お休み明けは “ 月曜日のブラッド・メルドー ” からスタート。
前回の月ブラが2004年の “ エニシング・ゴーズ ” だったけど、“ ハウス・オブ・ヒル ” は2年後に出た同時収録もの。
じつは、この録音を最後に、トリオからは、ドラムのホルヘ・ロッシィが抜けて新メンバー、ジェフ・バラードに替わっている。
ということで、旧メンバーでの未収録集かとも思ったけど、“ エニシング・ゴーズ ”がカヴァー曲集、そしてこちらはオリジナル集ということで、当初からリリースの予定ではあったらしい。
このアルバムからレーベルも、Warner Brothers Records からNonesuch Records へと移っているけど、移籍といってもワーナ・ブラザースのジャズ部門閉鎖にともなう系列会社への移動らしい。
しかし、気持ちの問題なのか“ エニシング・ゴーズ ”が素晴らしかった割には、こちらはなにか散漫な印象が拭えない。
散漫というか、捉えづらい構成、なにか爆発しない同じようなテンポ、曲調が続き、しかもメルドー以外の2人の見せ場がほとんどない。やはり旧メンツでの曲を残らず詰め込んだ感が拭えない。
そういう意味では、スタンダードあるいはカヴァー曲というのは、それだけで曲の流れが頭に入っているという点で、ずいぶん親しみやすいものなのかもしれない。
メルドー呼ぶところの “ 創造性に富んだ2日間 ” という内容の、密度ある内容であることに違いはないのだけど、メルドーの頭の中の興奮ほどには、凡才には刺激を感じられなかった。
もちろん心に残るフレーズや曲はあるにはあるが、
送り手と受け手の、あるいはトリオの向かう未来の、いまいちかみ合わない一枚、 “ ハウス・オブ・ヒル ” 。
ブログ再開後、いきなりのディスリすまない。
Degree of Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆ Thrilling Sounds / スリリング度☆ Lyrical / リリカル度 ☆☆ Melancholy / メランコリー度 ☆ Elegance / エレガント度 ☆ Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ Piano – Brad Mehldau Bass – Larry Grenadier Drums – Jorge Rossy