グランジ・バンドSoundGardenの “ Black Hole Sun ” は、このアルバムのキモ。快調にとばす新トリオ、ヴィレッジ・ヴァンガードでの横綱相撲! / 月曜日のブラッドメルドー
月曜日のブラッドメルドー、2008年。
先週紹介の第2次ブラッド・メルドー・トリオ、デビューアルバムの “ デイ・イズ・ドーン ” が2005年だったので3年ぶりのアルバムということになる。
その間メルドーは、ソプラノ歌手のルネ・フレミングとの共演やメセニーとの活動で忙しかった。本来のピアノ・トリオでの活動を待ち望んだファンは多かっただろう。そこへド〜ンとお待たせしましたな内容のアルバムがこれだ。
2枚組、しかも殿堂ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブときた。
1曲目のオアシス “ ワンダー・ウォール ” から意表を突かれる。続けてラテンナンバー、ワルツ、そしてグランジ・バンドSoundGardenの “ Black Hole Sun ” は、このアルバムのキモ。ちょっといままでにないアプローチに目を見張る。
オリジナルとカヴァーも約半々、硬軟とりまぜ、しっとり酔わせ、軽快にとばす。全編通じて快調、新たな発見に唸らせる。まさに横綱相撲。
全12曲、聴き応え十二分。
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆
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Piano, Producer – Brad Mehldau
Bass – Larry Grenadier
Drums – Jeff Ballard