超クール!チック・コリアとゲーリー・バートンの鉄壁のコンビネーション。
Super cool ! The ironclad combination of Chick Corea and Gary Burton.
Chick Corea, Gary Burton / Native Sense / 1997
Piano – Chick Corea
Vibraphone, Marimba – Gary Burton
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
さて2022年も始まっちゃいました。時は待ってはくれませんな。
昨年の試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫は、ゲーリー・バートン&パット・メセニーだったんで、もう1枚ゲーリー・バートンをいっちゃいましょう。
これは、1997年のアルバム、チック・コリアとゲーリー・バートンのおなじみのデュオだ。
結局何枚あるんだろう、このダブル・ネーム。
73年の “ クリスタル・サイレンス ” から始まって、この作品で5作目だろうか。
もう、息ピッタリなんてものではないだろう。
たがいに生涯通じてのデュオ最多共演者ではなかろうか。
このアルバムは、これまでのデュオとはちょっと違ってる。
演るたびにジャズらしさが希薄になっている。
かろうじて最後にモンクの曲をやってるけど、
バルトークが2曲で、あとがすべてオリジナル。
全体的にクラシック的というか、跳ねないスイングしない曲ばかりだ。
でも曲によってはジャズ的ではないものの、かといってクラシックでもなく、
独特のうねり・グルーヴはあって、そこがチック・コリア的。
クールだけどメロディックでラテンなノリを感じさせるたたみ掛けるような空気。
クラシック音楽の要素や、あらゆる音楽の要素をのみ込んで進化する現代ジャズの1つのカタチ、というか見本。
この2人のアルバムとしては、かなり地味目の1枚だけど、
この硬質な感じが、またいいのよね、な1枚。
↓このヴイいいけど貼り付けられないんで、見てね。
Chick Corea & Gary Burton: Native Sense (Munich, 1997)