チック・コリアとジョン・マクラフリン、40年ぶりのライブ共演。
“イン・ナ・サイレント・ウェイ”では、ハービー・ハンコックのゲスト出演も!
Chick Corea and John McLaughlin perform together for the first time in 40 years.What a guest appearance by Herbie Hancock on “In A Silent Way”!
Chick Corea & John McLaughlin / Five Peace Band Live / 2009
Piano, Keyboards – Chick Corea
Guitar – John McLaughlin
Bass – Christian McBride
Drums – Vinnie Colaiuta
Saxophone – Kenny Garrett
Guest Piano – Herbie Hancock(Track:7)
Producer – Chick Corea, John McLaughlin
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Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Ultimate technical / テクニカル度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
さて今日も、ケニー・ギャレット繋がり。
ご存じの通りチック・コリアとジョン・マクラフリンは、マイルス・デイヴィスの ” ビッチェズ・ブリュー ” で共演(1969年)した仲だ。そして、ケニー・ギャレットは、マイルス組最後のサックス奏者。
さらに、” In A Silent Way ” では、ハービー・ハンコックまでゲスト出演して、さながら大同総会だ。
3人にプラス、ベースがクリスチャン・マクブライド、ドラムはヴィニー・カリウタとなっている。
本年2月に惜しまれつつ他界したチック・コリアだけど、このアルバムは2009年リリース。
レコーディング時でチック・コリア67歳、ジョン・マクラフリン66歳ということなんで、その事実にまず驚く。クリエイティブかつ指を動かす人は元気だ。
1曲目はマクラフリン作 ” Raju ” からカッコいい。
ヴィニー・カリウタのことは、あまり知らなかったけど、その叩きっぷりに申し分なし。
各自のソロの弾けっぷりも気持ちいいし、最近ではあまり聴くことなかったマクブライドのエレキ・ベースも半端ない。
2曲目は、うって変わってアコースティック。でも演奏の熱さは変わらない。
そしてマクブライドのベース・ソロは見事。終始、こんな調子で気持ち上がりっぱなし。
チック・コリアとマクラフリンの曲が交互に来ては、ラス前で ” イン・ナ・サイレント・ウェイ ” の大団円、ラスト” Someday My Prince Will Come ” でしっとり締めくくってる。
正直聴く前は、再結成 – 一儲け的に訝かしさを感じたけど、こんな高次元の演奏、再解釈なら大歓迎。
ライブの興奮が伝わる1枚。日本でも盛りあがったんだろうな、いった人が羨ましい。