ここにも意欲的なヴィブラフォン・トリオ作品が!
クリス・ディングマンのいい湯加減のヴァイブ・サウンドに癒されるがいい!
Chris Dingman Trio / Embrace
Vibraphone – Chris Dingman
Bass – Linda May Han Oh
Drums – Tim Keiper
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Healing / 癒し度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
スティーブ・リーマンやアンブローズ・アキンムシーレの作品などで活躍が目覚しい俊英ヴィブラフォン奏者、クリス・ディングマンのリーダー作!
きのうのルイス・ライトの作品で、ヴィブラフォンのトリオはめずらしいと書いたけど、他にもこの人がいました。
ベースは、現パット・メセニー・グループで活躍中のリンダ・オーに、ドラムのティム・ケイパー。
これがなかなかいい、沁みる。
昔ながらのヴァイブ・サウンドでは、もちろんなくコンテンポラリー。
かといってミニマムでも、キメキメでもなく、いい湯加減。
ゆったりとしたテンポの曲がほとんどで、もう夢見心地。
曲によってはスピリチュアルな香りもするし、全体的にプリミティブで幻想的でアンビエント。
いたってフワフワ気分なんだけど、トリオでの演奏は聴き応えあり。
そこらのヒーリング系とも一線も二線も画す感じ。
年末進行の慌ただしい毎日、こんな羽毛のようなサウンドに包まれるのもいいかも。もちろん正座して聴いても聴き応え大あり。
唯一、問題はジャケット・デザインか。
このサウンドの空気感を、もうちょっとデザインでも出して欲しかった。