ヴィレッジヴァンガードの新たな伝説、2000年代を代表するクリス・ポッターの傑作!
A new legend of the Village Vanguard, Chris Potter’s masterpiece of the 2000s!
Chris Potter / Follow The Red Line – Live At The Village Vanguard / 2007年
クリス・ポッター / フォロー・ザ・レッド・ライン
Tenor Saxophone, Bass Clarinet(tracks: 5, 6) – Chris Potter
Drums – Nate Smith
Electric Piano [Fender Rhodes] – Craig Taborn
Guitar – Adam Rogers
Producer – Chris Potter
現代ジャズドラマー列伝 ≪ ネイト・スミスの巻 ≫ 第3弾、
クリス・ポッターのアンダーグラウンドをもう1枚いってみよう。
メンツは、ギターにアダム・ロジャース、そしてキーボードのクレイグ・テイボーン。そしてドラム、ネイトスミス。
2003年に結成したエレクトリック・ジャズファンク・カルテット “ Underground ”での(ギターが、ウェイン・クランツから替わった)ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤。
全編とおして、けっこうキャッチー(まあ、これまでに比べて)。
1曲目、わりと爽やかめ(当社比)な曲、でもかっ飛ばす、ソロでヨジれる熱くなる。
2曲めは、M-Baseぽい16ビートファンク・チューン。
ネイト・スミスが、タブラを思わせるような甲高いリムショット(多分)を多発、クレイグの左手とうねるグルーヴを生み出す。なにかエレクトリック・マイルスやザヴィヌルを彷彿とさせるごきげんなナンバー。
その後も、“ Pop Tune ” あり、泣きのバラードあり、緩急つけて場を盛り上げる。
ラストでは、バスクラ → テナーでのアフロ・ファンクで、ポッターまた怒濤の吹きまくり。
M-Base → デイブ・ホランド → からの、テクニカルさ、変態性、スリリングさは残しつつも、同時に身につけた広く自由な音空間と、そこを縦横無尽に疾走する疾走感、く〜っ堪らん!
クリス・ポッター&アンダーグラウンドの勢いたるや凄まじい、誰にも求められない。
爆音で堪能したい2000年代を代表する傑作。
Nate Smith / ネイト・スミス
– 1974年、バージニア州チェサピーク生まれ –
11歳でドラムを始め、ロックやファンクミュージックに影響を受ける。16歳のときアート・ブレイキーを聴いてジャズに興味を持つようになる。大学では、メディアアートとデザインを学び、在学中国際ジャズ教育協会の会議で演奏し、そこでベティ・カーターに出会いブルーノートでのレコーディングに参加。 その後、カーペンター・フェローシップ・プログラムのメンバーとしてバージニア・コモンウェルス大学院で学びデイヴ・ホランドと出会い、2003年に彼のクインテットに参加。
その後、サックス奏者クリス・ポッターのグループに参加し、以来ラヴィ・コルトレーン、ホセ・ジェームス、ニコラス・ペイトン、ジョン・パティトゥシ、アダム・ロジャース、レジーナ・カーター、マーク・ド・クライヴ=ロウ、ライオネル・リエケなどと共演。
ミュート気味でタイト極まりないスネアとぶっといキックが特長のファンクなサウンド。多彩なリズム・トリックとキレッキレのグルーヴは、唯一無二のジャズ・グルーヴをつくり出す存在で、ジャズの枠を越えて多くのプレーヤーからコールのかかる人気者。