ラテンとコンテンポラリー、そしてモンクのトリプルブリッド!
A triple hybrid of Latin, Contemporary, and Monk!
Danilo Pérez / Panamonk / 1996年
ダニーロ・ペレス / パナモンク
Piano – Danilo Pérez
Bass – Avishai Cohen
Drums – Jeff “Tain” Watts (tracks: 2, 4, 6, 7), Terri Lyne Carrington (tracks: 3, 5, 8, 9, 11)
Written-By – Danilo Perez (曲: 2, 5, 6, 8), Thelonious Monk (曲: 1, 3, 4, 7, 10 to 12)
きょうの現代ジャズドラマー列伝はダブル!
テリ・リン・キャリントンの3回目、
& ジェフ・テイン・ワッツの4回目となる。
ついでに言うと昨日・一昨日紹介のアヴィシャイ・コーエン繋がりでもある(ややこしい)。
パナマ出身のピアニスト、ダニーロ・ペレスの名門インパルスへ移籍してのサード・アルバムだ。
直球一本槍なピアノトリオ。
ベースがアヴィシャイ・コーエン、96年だからチック・コリア・バンドに参加前の、まだそれほど知られていない時期ということになる。
そして、ドラマーを2人起用。
テリ・リン・キャリントンが5曲、
そして、ジェフ・テイン・ワッツが4曲叩いてる。
タイトルからも分かるように、モンク・トリビュート。
モンクを7曲取り上げ、あとの4曲が自作となっている。
“Panamonk” パナマのモンク=もちろんペレスのことですね。
これがモンクのあの曲か ?! な変容が楽しいし、
なにより、このラテンとコンテンポラリーと、
さらにモンクをフュージョンしたペレスの独自の世界がおもしろい。
隠しても隠しきれないコーエンの存在感。
さらに今後の世界を背負って立つ2人のドラマーの聴き比べも醍醐味。