テクニカルなフレーズからしっとり表現まで、知的で多彩、繊細かつ大胆な王道プレーヤー ダニー・グリセット!
Danny Grissett / Promise / 2006年
Piano – Danny Grissett
Bass – Vicente Archer
Drums – Kendrick Scott
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
きのうのヴィジェイ・アイヤー廻りで繋ごうと思ったけど、ちょっと小難しいというか、限りなくクラシック・室内楽・現代音楽につんのめったような作品ばかりなので止めといた。
月曜のロバート・グラスパー “ カヴァード ” 廻り、ベースのヴィセンテ・アーチャー関連でいい人見つけた。まだまだ紹介してないプレーヤー、アルバムはあるね。
きょうはピアニスト ダニー・グリセットの2006年のアルバム。
ベースがヴィセンテ・アーチャー、ドラムがケンドリック・スコットでのピアノ・トリオ。
なかなかクラシックの要素を感じさせる洗練されたピアノ・スタイルのダニー・グリセット。
1曲目、コルトレーンの “ Moment’s Notice ” 探りを入れるようにそろそろと始めるけど途中からギヤをアップ、パーンと弾けてドラムソロまで一気、いきなりいい調子だ。
その後も気持ちよく続き3曲目タイトル・ナンバーでのピアノ・ソロも見事。
オリジナルが4曲。これがなかなかカッコいいし、スタンダードもナイスな選曲。
最初から最後まで、起伏にとんだ内容で申し分ないご機嫌アルバムだ。
レコーディング時は、30そこそこのはずのグリセットだけど、バラードとか聴くとじつにツボをわきまえたプレイにうっとり。
テクニカルなフレーズからしっとり表現まで多彩でバランスのいいプレイ。
いや〜いいピアニスト、ダニー・グリセット。