デヴィッド・ビニーのクリス・クロス第1弾、2000年代初頭のNYの熱い空気を感じさせる傑作。
David Binney / Bastion Of Sanity
Alto Saxophone – David Binney
Tenor Saxophone – Chris Potter
Bass – Thomas Morgan
Composed By – David Binney (Track: 2 to 5, 7 to 9)
Drums – Dan Weiss
Piano – Jacob Sacks
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
先週は、2000年代初頭のアルバムを紹介したけど、本日も2005年からスタート。デヴィッド・ビニーのクリス・クロス移籍第1弾。
クリス・クロスのアルバムって、たいしてジャケット・デザインに凝っていないけど、それでもなんとなくNYのライブハウスの空気を感じさせるものが多い。このアルバムもそんな1枚。
盟友のクリス・ポッターも参加してて2ホーンで、お祭り騒ぎ。
これ、なかなかいいよ。
なんだろ、デヴィッド・ビニーのアルトのキレ、張り、ドライブ感、シンプルな構成なのに飽きさせずグイグイ引っぱる。
ソロのフレーズも、なにかスケールのいったり来たりみたいなものではなく、曲ごとにテーマみたいなものが感じられる。
ウェイン・ショーターとエリントン除いてオリジナル。
曲自体も陰気じゃなく、勢いと、スピードがって心地よい。
ほかのメンバーも、とくに追っかけて聴いてこなかったけど、キレがあって、まとまりもいい。ピアノのジェイコブ・サックスちょっとおもしろいピアノ弾くし、ベースのトーマス・モーガンも見せ場で聴かせる。
2000年代初頭のNYの熱い空気を感じさせる傑作。