ドクター・ロニー・スミス、2000年代ジャズ・ファンクの名盤!
Dr. Lonnie Smith’s organ with two guitars and Hutchinson, a great 2000’s jazz funk record!
Greg Hutchinson / グレッグ・ハッチンソン
(Gregory Hutchinson)
– 1970年ニューヨーク、ブルックリン生まれ –
幼少期から両親に音楽的な影響を受けて育つ。
パーカッショニストの父親は、幼い彼をレゲエ・バンドに引き入れた。母親からは、膨大なレコード・コレクションを受け継いだ。ジャズ、ソウル、ファンクなど幅広いジャンルのアーティストを聴きながら、フィリー・ジョー・ジョーンズに憧れ、彼のように「ホーンで歌うようにドラムで歌いたい」と考えるようになる。トランペット奏者レッド・ロドニーのサイドマンとして10代でプロデビュー。
Manhatten School of Musicで学んだ後、ジャズ界の伝説的なアンサンブル・リーダー、ベティ・カーターに師事。カーターとの2年間の共演で頭角を現し、ロイ・ハーグローブ・クインテットでの活動で脚光を浴び、現在に至るまで成功を収める。
ベーシックな3点セットを好み、前に突っ込むような強力なオン・トップなスウィング感を信条とする。
Dr. Lonnie Smith / Too Damn Hot / 2004
ドクター・ロニー・スミス / トゥ・ダム・ホット
Organ – Dr. Lonnie Smith
Composed By – Dr. Lonnie Smith (tracks: 1 to 4, 6, 7, 9, 10)
Drums – Greg Hutchinson (tracks: 1, 3, 6, 7, 9), Fukushi Tainaka (tracks: 2, 4, 5, 8, 10)
Guitar – Peter Bernstein, Rodney Jones
現代ジャズドラマー列伝 ≪ グレッグ・ハッチンソンの巻 ≫ 第4弾は、これ。
オルガン奏者のドクター・ロニー・スミス、
2004年の『クッソ熱いぜ!』なアルバム。
スミス御大のほかのメンバーは、
ドラムが2人、グレッグ・ハッチンソンと、田井中福司、ワォ!
そしてギターも2本、ピーター・バーンスタインにロドニー・ジョーンズ。
ドラムは全10曲中、5曲ずつだけど、
ギターに関しては、2本使ってるという珍しいパターンだ。
ハッチンソンの小気味良いドラミングからスタートし、ご機嫌なサウンドが終始続く。
のっけから、2人のギタリストの対比がおもしろい。
いつになくブルーズィなバーンスタイン。
ロドニーのファンキーなカッティング。
曲によって2人のドラマーの特長を聴き分けるのも楽しいし、
なんといってもロニー・スミスの濃い濃いとしたオルガン・サウンドが魅力の1枚。
そうそう、田井中福司(タイナカ フクシ)は、1980年に渡米し現在もNYを拠点に活躍するドラマー。ルー·ドナルドソン・バンドのドラマーとして有名なヒト。
田井中福司は、彼の世代で最も有名な日本のジャズミュージシャンの一人であり、国際ジャズシーンでも最も引っ張りだこのドラマーの一人です。伝説的なアルト・サックス奏者ルー・ドナルドソンのグループの長年のメンバーであり、トランペット・レジェンドのディジー・ガレスピー、ビル・ハードマン、ウッディ・ショウ、ギタリストのジョージ・ベンソンやランディ・ジョンストン、ピアニストのチャンピアン・フルトン、ベニー・グリーン、バリー・ハリス、ジュニア・マンス、オルガニストのドクター・ロニー・スミス、サックス奏者のアーネット・コブ、ジュニア・クック、ケニー・ギャレット、ジミー・ヒース、ジェームス・ムーディ、デイヴィッド・”ファットヘッド”・ニューマン、フランク・ウェスなど、数え切れないほどの著名なジャズアーティストたちと共演しています。(本人HPより、抜粋)
9曲目 “Your Mama’s Got A Complex” では、
ロニー・スミスがヴォーカルをとり、
めずらしいバーンスタインのエフェクター・サウンドも飛び出す。
アクの強いロドニー・サウンドに絡むバーンスタインの妙、
抜けの良いグルーヴでタレさせないハッチンソン。
ラストのロニー・スミスのフットペダル・プレイに熱く萌える。