イタリアの映画音楽の大家フィオレンツォ・カルピ作品集。
A collection of works byFiorenzo Carpi, the great Italian film musician.
Edward Simon, Scott Colley, Clarence Penn / A Master’s Diary / 2012
エドワード・サイモン, スコット・コリー, クラレンス・ペン / ア・マスターズ・ダイアリー
Piano – Edward Simon
Bass – Scott Colley
Drums – Clarence Penn
Trumpet【Guest】 – Diego Urcola (Tracks: 1)
Composed By – Fiorenzo Carpi
きょうは、ひさしぶり、
現代ジャズドラマー列伝 ≪ クラレンス・ペンの巻 ≫ 第5弾。
このアルバムは、2012年の作品(録音2006年)。
なんか雰囲気違うなと思ったら、
全曲がフィオレンツォ・カルピ作曲となっている。
フィオレンツォ・カルピ・トリビュート作品ということなのかな。
フィオレンツォ・カルピはイタリアの映画音楽の作曲家ということらしい。
知ってる曲は、少ないのだけれど、
でも、しっかりとロマンティックなメロディの原曲であるということは分かる。
甘く切ないメロディ。
そういう意味では、スタンダード曲集に近い親しみやすさがある。
スコット・コリーのベースに、
ドラム、クラレンス・ペンとのトリオとなれば、
ただのロマンティックであるハズはない。
流麗でロマンティックなのはもちろんだけど、
思いのほかダイナミックというか、
この3人ならではの軽やかな躍動感が楽しめる。
けっこうガッツリ暴れたかと思えば、しっとりと酔わせたり、
ピアノ・ソロやベースとピアノのデュオもあって飽きさせない。
オープニングのみディエゴ・ウルコラのトランペットが加わるけど、
あとはすべてトリオ演奏。
さすが実力者の3人ならではの演奏、ロマンティックが止まらない(古い…)。
Clarence Penn / クラレンス・ペン
– 1968年ミシガン州デトロイト生まれ –
デトロイトで成長し、小学校3年生の時に最初のドラム・セットを手にした。
インターローシェン芸術アカデミーでレッスンを受け高校の高学年にはかなりのレベルに達する。アカデミーの教師から強く熱望され彼のバンドのメンバーになる。高校を卒業するとマイアミ大学でジャズとクラシック・パーカッションのプログラムを学び、約1年後にウィントン・マルサリスの提案で、彼の父親であるエリスが教鞭を取っているバージニア・コモンウエルス大学に入る。
15歳でセミプロとして活動を始めてから、ベティー・カーター、エリス・マルサリス、ウィントン・マルサリス、ジャッキー・テラソン、ロバータ・フラック、ディジー・ガレスピー、ダイアン・リーブス、サイラス・チェスナット、スティーヴン・スコット、ステップス・アヘッド、マイク・スターンなどのツアーやレコーディングに参加。
斬新さと瞬発力にとみ、その卓越したセンスであらゆる音楽的スタイルに対応できるドラマーとしてトップクラスに位置する。(Music@勝戸倶楽部コノヒト第8回: Clarence Pennより抜粋)