溢れでるメロディアスなフレーズ、爽やかで伸びのあるトーンのサキソフォニスト、エリ・デジブリ。
The saxophonist Eli Dejibri, with his overflowing melodious phrases and fresh, extended tone.
Eli Degibri / Cliff Hangin’ / 2015
Tenor Saxophone, Composed By – Eli Degibri
Sopranino Saxophone – Eli Degibri (Tracks: 3,7,10)
Bass – Barak Mori
Drums – Ofri Nehemya
Piano – Gadi Lehavi
Vocals, Guitar, Lyrics By – Shlomo Ydov (Tracks: 9)
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Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
イスラエル・ジャズの第二世代を代表するサックス奏者イーライ・デジブリをもう1枚。
このアルバムは、2015年のリリース。
同郷のイスラエル系新鋭で固めたメンバーということだけど、とにかくみんな上手い。
どうしてイスラエル勢はみなテクニシャン揃いなんだろ。
ピアノのガディ・ラヴァディとドラムのオフリ・ネヘミヤに関しては何作か参加アルバムを紹介しているけど後の2人は初登場だ。
1曲目、あまりの爽やかさに驚く。しかし、デジブリのサックスのフレーズの途切れない幾何学紋様のような連続は、やはりイスラエル・ジャズを感じさせる。
全編通じて、明るく爽やかでメロディアス。止めどなく溢れる美しいフレーズにただただ圧倒される。
ピアノのガディ・ラヴァディとドラムのオフリ・ネヘミヤがまた、素晴らしい。
聴き出したとき、ん ?!
ハードなスムース・ジャズ ?!
アコースティックなフュージョン ?!
なんて否定的な考えもよぎったけど、いやいや聴き進めるごとに熱を帯びるサウンドに絡めとられてる。
なかなかどうして、聴き応えあるアルバムだ。
とにかくイスラエル人脈は追っかけて損なし。
次から次へと現れる才能に、驚かされっぱなしだ。