70歳を越えたマルティーノの好演が花をそえるストレートアヘッドなワンホーンカルテット!
A straight-ahead one-horn quartet, with a fine performance by Martino, who is over 70 years old!
Eric Alexander / The Real Thing / 2015
Tenor Saxophone, Composed By (Tracks: 6), Produced By – Eric Alexander
Bass – John Webber
Drums – Joe Farnsworth
Piano – Harold Mabern
Guest Guitar – Pat Martino (Tracks: 2, 3, 8)
≪ レジェンダリー・シリーズ ≫ パット・マルティーノの巻、
No.016は、2015年のエリック・アレクサンダーの “The Real Thing”。
このアルバムにはパット・マルティーノが、3曲参加している。
2011年のマルティーノ “Undeniable” へのエリック・アレクサンダー参加の繋がりでのゲスト出演だろう。ほかのメンバーは、エリック・アレクサンダー・バンドとも言えるメンツ。
オープニング軽快すぎるアレクサンダー・スタイルに、ちょっと大丈夫か ?!
という気持ちになるけど、2曲目ブルーズィーなマルティーノ参加曲で一安心。
3曲目トリッキーな6/8での “Summertime” では、2人のソロがヒートアップ、ご機嫌だ。
流麗かつストレート・アヘッドなバッパーであるエリック・アレクサンダー節が炸裂のアルバムだけど、申し訳ないがマルティーノ参加曲の方がビシッとしまって聴こえる。
それにしても、サックスに深くかかったこのリバーブは、だれの好みなのだろう。
せっかくキレが「魅惑のムード歌謡」のようになっちゃってもったいない。
(なんと名匠ルディ・ヴァンゲルダー録音だ ?! スンマセン)
70歳を越えたマルティーノの好演が花を添えたワンホーンカルテット。
明朗快活で直球ど真ん中なビバップも、たまにはいいかも。