サキソフォン奏者にしてヴォーカリストのファビア・マントウィル、自身のオーケストラを率いてのデビュー!
Saxophonist and vocalist Fabia Mantwill leads her own orchestra in her debut!
Fabia Mantwill Orchestra / EM.Perience / 2021
Conductor, Voice, Tenor Saxophone, Arranged By – Fabia Mantwill
Composed By – Becca Stevens (tracks: A1), Fabia Mantwill (tracks: A2 to D1), Megan Ndale (tracks: D2)
Guest, Soloist, Guitar – Kurt Rosenwinkel
Guest, Soloist, Percussion – Marcio Doctor
Guest, Soloist, Tenor Saxophone – Ben Wendel
Guest, Soloist, Trombone – Nils Landgren
Guitar – Charis Karantzas
Baritone Saxophone, Bass Clarinet – Daniel Buch
Bass – Thomas Kolarczyk
Bass Trombone, Tuba – David Bernds
Cello – Liron Yariv, Tabea Schrenk
Double Bass – Igor Spallati
Drums – Marc Michel
Flute, Alto Saxophone – Tilmann Dehnhard
Harp – Milena Hoge
Tenor Saxophone, Flute, Clarinet – Phillip Dornbusch
Trombone – Jan Landowski
Trumpet, Flugelhorn – Felix Meyer, Konstantin Döben
Vibraphone, Marimba – Hauke Renken
Viola – Johann-Vincent Slawinski, Maria Reich, Yağmur Atagür
Violin – Aaron Müller, Annabelle Dugast, Anne-Sophie Bereuter, Christina Döring, Jonathan Emilian Heck, Julia Czerniawska
Choir [Tanzanian Kids Choir] – Angela Ezekieli Lazaro, Beatrice Richard Ndekunuo Shayo, Careen Exaud William Mollen, Cathrine Elibariki Mushi, Heavenlight Ezekieli Lazaro, Megan Ndale
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
きょうは、ひさびさラージ・アンサンブルいってみよう!
ドイツ生まれの作曲家、サックス奏者、ヴォーカリスト、ファビア・マントウィル。
自身のオーケストラを率いてのラージ・アンサンブル・デヴュー作品。
しかも、ソリストとしてギタリストのカート・ローゼンウィンケル、トロンボーン奏者のニルス・ラングレン、サックスのベン・ウェンデルなど参加する豪華なアルバムとなっている。
1曲目はヴォーカル入りのナンバーで、ベッカ・スティーヴンズの楽曲。
そして2曲目以降は自作。そしてラストがタンザニアを拠点に活躍するマルチインストゥルメンタリストでありSSWであり教育者であるミーガン・ンダレの楽曲。
この説明だけで何となく彼女の指向性が分かる。
また、ラージ・アンサンブルにストリングスを多用するのは挾間美帆とも通じる。
曲調は、軽やかでメロディックで、ファンタジックな映画音楽になりそうな壮大なスケール。
ファンタジックといっても指輪物語でもハリポタでもなくナルニア国(なんのこっちゃ)。
ダークな世界ではなく、ノーブルでイノセントな気配がする。
そして、そこにアフリカ・ミュージックへの指向が絡まり、
ヨーロピアンな透明さのなかにエキゾティシズムがほのかに香る感じだ。
終始流れをつくる本人のヴォーカルも素敵だし、シンプルでメロディックな楽曲は親しみやすい。そこに豪華なゲスト・ソリストたちの共演。
なかなかに楽しめるというか、壮大なストーリーを大音響で満喫したい。
弱冠28歳、これからの活躍が楽しみなファビア・マントウィル渾身のデビュー・アルバム。