UK Jazz

Fergus McCreadie / Cairn / 2021年
ファーガス・マックリーディ / ケリン / No.4204

生まれ故郷であるスコットランドの伝統と風景にインスパイアされたアルバム!
An album inspired by the traditions and landscapes of his native Scotland!

Fergus McCreadie / Cairn / 2021

Piano, Composed By, Produced By – Fergus McCreadie
Arranged By – Fergus McCreadie Trio
Bass – David Bowden
Drums – Stephen Henderson
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

きょうは、またまたUKからピアノトリオ。
ファーガス・マックリーディは、以前紹介した2018年に20歳でデビューしたピアニスト

これは、セカンドアルバム。
自主制作レコーディングだった前作と違って、
エディション・レコードに移籍したら、ジャケット・デザインも俄然今っぽくなった。

スコットランド出身、伝統音楽を取り入れた個性がトレードマークのマックリーディだけど、前作よりは抑え気味なのかな。

やはりデビュー作では、自分のオリジンを強く意識して、
2作目は、今後の方向性を示しているのかもしれない。

ややソフトすぎる導入に、大丈夫か ?! と戸惑うも、
2曲目あたりから、アクセルを踏み込んでくる。

民族性が強いといっても、
例えば、アヴィシャイ・コーエンのトリオや、
ティグラン・ハマシアンほど癖が強いわけではない。

しかし、随所に湧き上がる彼のオリジンは、やはり魅力的だ。
リズムの面でもアヴィシャイほど粘っこくも、
ティグランみたいにプログレっぽくもないのだけれど、
ここぞというところでは、ハードに激しく責め立てて来る。
そこらへんの案配が、またいい。

疾走感と繊細なタッチの郷愁、
メロディアスな歌心とエネルギッシュな激しさのバランス。
非常に高い技術と知性を感じさせる抑制感、そして透明感。
ヨーロッパ屈指のピアノ・トリオ。

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