繊細さとダイナミズム、卓越したメロディ・センスとほとばしる熱情。現代ジャズ屈指のピアノ・トリオ!
Delicacy and dynamism, a superb sense of melody, and an outpouring of passion. One of the best piano trios in contemporary jazz!
Fergus McCreadie / Forest Floor / 2022
Composed By, Piano, Producer – Fergus McCreadie
Bass – David Bowden
Drums – Stephen Henderson
Arranged By – Fergus McCreadie Trio
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
はからずも火曜日、水曜日と2022年を代表するような素敵なアルバムを紹介したけど、
きょうの1枚も、本年度を代表するような素晴らしい1枚。
べつに今年のまとめに入ってる訳ではないのだけど、毎日がたのしくて仕方ない。
先週紹介したスコットランド出身のピアニスト、ファーガス・マックリーディ・トリオの最新作。
他のメンバーは、ベースのデイビット・ボウデンとドラムのステファン・ヘンダーソン。
波に乗ってるって言うのかな、勢いを感じる1枚。
オープニング・ナンバーから飛ばしてくる。
ピアノとドラムがバトルしてるようなエネルギッシュな曲、しかも美しい。
続いて、抒情的で穏やかなメロディから次第に盛り上げるミドル・テンポのナンバー。
繊細で瑞々しいスローなバラード。
強靱な左手による怒濤のグルーヴ、4曲目。
てな具合に、アルバム通して飽きさせない。
そのテクニックもさることながら、
全体通して感じるのは、マックリーディのメロディ・センス。
彼自身の中にある “ 歌 ”だ。
自身の中に確固とした “ 歌 ” を持ったヒトは、強い。
文句なしに楽しい。
コジラセすぎの現代の音楽の中において、
あたたかな光と、美しい風景と、ほとばしる熱情とを、
ダイレクトに、そして圧倒的なダイナミズムをもって感じさせてくれる才能は貴重だ。
マックリーディだけでなく、3人のコンビネーションも最高でトリオとしての成熟も感じさせる1枚。文句なしに本年度を代表するアルバム。