ピアニスト、フランク・ヴェステのACTデビュー作は、あっと驚く変則トリオ!
Pianist Frank Veste’s ACT debut is a surprisingly odd trio!
Frank Woeste / Pocket Rhapsody / 2016
Piano, Electric Piano, Organ, Synth, bass synth, Composed By, Arranged By, Producer, Recorded By – Frank Woeste
Drums – Justin Brown
Guitar – Ben Monder
Trumpet, Guest – Ibrahim Maalouf (Tracks: 2, 8)
Cello, Guest – Gregoire Korniluk
Violin, Guest – Sarah Nemtanu
Vocals, Lyrics By, Guest – Youn Sun Nah (Tracks: 3)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
きょうも、ジャスティン・ブラウン関連でいくよ。
このアルバムはドイツのピアニスト、フランク・ヴェステの作品。
メンバーとしては、ギターのベン・モンダー。そしてドラムのジャスティン・ブラウンという変則トリオ。
加えてゲストで、トランペットのイブラヒム・マーロフが2曲参加。
そのほかチェリスト、バイオリニスト、ヴォーカリストのユン・サン・ナがゲストで加わっている。
フランク・ヴェステは、ピアノのほかに、エレピ、オルガン、シンセ、シンセ・ベースをこなす。
つまり、オーソドックスなピアノ・トリオの形ではなく、
ピアノとシンセやエレピが併走するような形で楽曲が組み上げられてゆく。
ベン・モンダーのギターは、もともと環境的というか空気作る系(?)なんで、シンセでは出せない効果をの為にいる感じ。ストリングスも同じような役割。
そこにさらにリード楽器としてのイブラヒム・マーロフが入り、独自の音世界も加わってさらにレイヤーが深くなる。
フランク・ヴェステの書く曲は、かっこいい。
ピアノのアドリブだってなかなかのものだ。
現代的コンテンポラリーな感覚とヨーロッパらしいクラシカルな美しさ、
そしてシンセ使いポップな感覚を兼ね備えたオモシロい存在だ。
ジャスティン・ブラウンのドラミングも、
完璧にその世界をより完成度高いものへと引き上げている。
この変則トリオは、1回きりのメンバーなのだろうか、
まだまだ、次作を創って欲しい好きなユニットだ。