躍動感溢れる小曽根真のピアノを従えたゲイリー・バートンの名盤。
Gary Burton’s masterpiece with the lively piano of Makoto Ozone.
Gary Burton Quintet / Real Life Hits / 1985
Vibraphone, Marimba – Gary Burton
Bass Guitar – Steve Swallow
Drums – Mike Hyman
Piano – Makoto Ozone
Producer – Manfred Eicher
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆
レジェンダリー・シリーズ ≪ ゲイリー・バートンの巻その5 ≫ は、
1985年の “ Real Life Hits ” なり。
このアルバムのキモは、何と言っても小曽根真の参加だろう。
若干23歳の若さあふれるプレイ。
のっけからのアグレッシヴなスタートにこころが沸き立つ。
メンバーは、ヴィブラフォンのゲイリー・バートンとピアノの小曽根真に、
ベースがスティーヴ・スワロウ、ドラムがマイク・ハイマンだ。
カーラ・ブレイの楽曲が2曲、ジョン・スコフィールド1曲、
エリントンを1曲、そして小曽根真の曲も1曲ある。
オープナーは、カーラ・ブレイ作で気分あげあげ。
静かな出だしから徐々に盛り上げるエリントンの3曲目もいいし、
スワロウ作のサンバ調の曲もおもしろい。
タイトル曲は、カーラ・ブレイ作で、幾何学的な少し異質な曲。
ゲイリー・バートンは、カーラ・ブレイの楽曲をよく取り上げるけど、
ここでも素晴らしい。
小曽根真は、美しいバラードを提供している。
ギターをフューチャーすることの多いバートンだけど、
自らのカルテットにピアノを入れたのは、小曽根への信頼の厚さだろう。
なんせ難しい組みあわせといわれるヴィブラフォンとピアノだ。
これまでの共演がキース・ジャレット、チック・コリアという大物。
信頼に応えるべく小曽根のプレイに熱が入るのも当然だ。
若さあふれる小曽根のプレイが、バートンのサウンドに新たな側面を見せた名盤。