ジャズ界の鉄人(衣笠祥雄 ?!)ジャック・ディジョネット万歳〜!
Long live the iron man of jazz, Jack DeJohnette!
Ron Carter, Jack DeJohnette, Gonzalo Rubalcaba / Skyline / 2021
Bass – Ron Carter
Drums – Jack DeJohnette
Piano – Gonzalo Rubalcaba
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Abstract / アブストラクト度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
きょうのレジェンダリー・シリーズ≪ジャック・ディジョネット≫は、とうとう2021年のアルバム。
超渋いメンツのピアノ・トリオだ。
ピアノが、ハバナ出身ベテラン、ゴンサロ・ルバルカバ。
ベースが、大御所ロン・カーター。
そして、ドラムが我らがボス、ジャック・ディジョネットだ。
ゴンサロ・ルバルカバが、若き日に師事したジャズメンと再会したいという長年の希望が実現したというアルバム。
正直、告白するとゴンサロ・ルバルカバは、あまり聴いてこなかった。
なんか、ラテン方面にグイグイいってほしいところであらぬ方向へ突き進むヒト、
あるいはいまいち乗りきれないピアノ・スタイルという感じで。
それから、ロン・カーターにしてもなんか音がビョン・ビョーンしてて苦手だった。
それがどうだ、このアルバム。
聴き始めてすぐに当たりの予感が強烈にある。
音質がいいのかな、ロン・カーターのベース音がいい!
すべては「大好きなジャック・ディジョネットのおかげ」といいたいところだけど、
これこそ相性というものかもしれない。
とくに1曲目など秀逸なおもしろさ。
途中でディジョネットが煽ってるのか、それとも打合せどおりなのか、
リズムの遊び&スリルが堪らない。
その他の曲も、マッタリしていながらも緊張がない交ぜになって、
妙なおもしろさが持続する。
さすが老練な2人といぶし銀ピアニストの組み合わせだ。
まあ、拙いオイラの説明では食指の動かないアナタでも、
今度のグラミー賞ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞ノミネート作品と聞けば、興味津々ではないだろうか。
正月聴くにも、もってこいの厳かさをともなった緊張感。
弛緩とスリルと遊びと色気。グラミー・ノミニーは、ダテじゃない。
そうそう、レジェンダリー・シリーズとしてジャック・ディジョネット編は、
最新作まで来ちゃったんで、これで一時休憩。他にも↓とか
あんましダブって書くのもナニかと思って止めといた。
いや、ディジョネットのソロ作品が1作も取り上げられてないじゃん!
とか、色々と声はありそうだけど、ここらでひとまず終了。
ジャズ界の鉄人(衣笠祥雄 ?!)ジャック・ディジョネット万歳〜!