桃井裕範発、2020年代のシティポップ!
From Hironori Momoi, City Pop of the 2020s!
Hironori Momoi / Flora and Fauna / 2021
01. Into the Stratosphere feat. Nir Felder
02. Skin Deep feat. 佐瀬悠輔
03. Fog feat. Gotch
04. Tail of a Comet feat. Gilad Hekselman
05. Gray Rhino feat. 角田隆太 (from モノンクル)
06. Touches feat. なみちえ and Potomelli
07. IHDS
08. Bury the Hatchet feat. 松丸契
09. Gemini feat. Alan Kwan
10. Water Temple feat. Gold Mountain
11. Regression feat. MELRAW
12. Through the Seasons
13. Hands feat.ミゾベリョウ (from odol)
今日は、世界で活躍するドラマー桃井裕範の “ Flora and Fauna ” を紹介。
じつはギター繋がり。ニル・フェルダーやギラッド・ヘクセルマンが参加していることで知ったアルバムだ。
桃井裕範の活動を反映して多彩なゲスト。
先の2人に加え、香港出身のギタリスト、アラン・クワン。
同じく香港のラッパー、ゴールド・マウンテン。
2016年に日本移住、桃井とも別ユニット “ Potomelli ” を組むベーシストのザック・クロクサル。
トランぺッターの佐瀬悠輔、サックスの松丸契、MELRAWこと安藤康平。
ほかにベーシストとして渡辺翔太とモノンクル角田隆太。
非ジャズ畑からは、アジカンGotch、なみちえ、ミゾベリョウといったメンツだ、すごい。
もともと
「昔からテクニカルなものより、歌を押し出した音楽が好き」
「僕はジャズのアルバムでも、メロディーが口ずさめないとイヤ」
(Mikikiインタビューより抜粋)
という桃井の言葉通り、とても心地よく爽やかだ。
かといってスムース・ジャズでもなく、
ジャズアルバムのボーカルみたいな空気でもなく、
これは、2020年代の新たなシティポップなのかもしれない。
桃井裕範の創りだす洗練のグルーヴ。
よく聴くとシンプルな音作りなのに、
空間を上手に使った拡がりや浮遊感、深みを感じさせる重層感。
生々しいドラムのサウンドとともに、桃井のバランス感覚、作編曲能力が光る。
現代らしい、若干のメランコリックや哀愁を有した東京発、桃井発のシティポップ。