ヴィジェイ・アイヤー・ピアノ・トリオが、新たな領域へと突入した名盤!
A masterpiece from the Vijay Iyer Piano Trio, which took the trio into new territory!
Vijay Iyer Trio / Break Stuff / 2015年
ヴィジェイ・アイヤー・トリオ / ブレイク・スタッフ
Piano – Vijay Iyer
Bass – Stephan Crump
Drums – Marcus Gilmore
Produced By – Manfred Eicher
現代ジャズドラマー列伝 ≪ マーカス・ギルモアの巻 ≫ 続いて第7弾!
ヴィジェイ・アイヤー、ECMに移っての2015年のアルバム。
ECMでやれるのか ?!、というのが、一番の心配事だったけど無問題。
かえってECMらしい静けさが、プラス効果をあたえてくれている。
というか、前作がより進化というか深化というかオイラ的には神化!
確実に新たな領域に入りつつあるヴィジェイ・アイヤー・トリオの傑作。
2015年時点で、ピアノトリオの頂点を極めたといっても過言ではない。
どのアルバムでも、ヴィジェイ・アイヤー・トリオを聴くという行為は、
オイラにとって真剣勝負というか、
それを通り越してある種の瞑想的行為だと思ってるんだけど、
今回のやや抑えた語り口、ECMらしい間というか音空間は、
まさしく最適なメディテーションをオイラにあたえてくれる。
デトロイト・テクノのパイオニアRobert Hoodへのトリビュート4曲目 “ Hood ” かっこよし、そして珍しく(?!)4ビートの5曲目モンクの “ Work ” もおもしろい。
タイトル・チューン“ Break Stuff ” のピアノも心地良いけど、
マーカス・ギルモアのドラムが暴れるコルトレーンの “ Countdown ” が、
やはり一番気持ちいいかな。
まごうことなき名盤。