ベルギー最注目のトランぺッター、ジャン・ポール・エスティヴェナート、管1本で魅せる美意識の結晶。
Jean-Paul Estiévenart, Belgium’s hottest trumpeter, aesthetically captivates with a single tube.
Jean-Paul Estiévenart / Behind the Darkness / 2016
Trumpet – Jean-Paul Estiévenart
Bass – Sam Gerstmans
Drums – Antoine Pierre
Tenor saxophone – Steven Delannoye
きょうは、ベルギー最注目のトランぺッター、ジャン・ポール・エスティヴェナート。
きのう紹介の “Wajdi Riahi Trio” のアルバムにゲスト出演していたヒトですね。
イタリアのエンリコ・ピエラヌンツィ、
スペインのペリコ・サムビート、
イギリスのローガン・リチャードソン、
アメリカのジョー・ロバーノなどなど世界の有名どころと共演を重ねている。
このアルバムは、なんとトリオ構成。
つまりドラムとベースと管1本という潔さだ。
(1曲のみテナーサックスがゲスト参加、トランペットを重ねてる曲もあり)
楽曲というより、3人の対話&ドライブといった方がいいかな。
タイトルでも想像できるとおり、やや内省的で思索的。
13曲中10曲が彼のオリジナルで、全編が超クール空気が漂う。
抒情的でメロディックなフレーズとダークネスな高速のパッセージが交錯する。
圧倒的なテクニックに裏打ちされた自信というか迷いのなさというか、
独自の世界観、高い美意識に貫かれている。
ラストに持ってきたウェイン・ショーターに音楽的な背景も感じる。
ジャン・ポール・エスティヴェナート、憶えておいて損はない名前。