UK Jazz

Joe Armon-Jones / Turn To Clear View / 2019年
ジョー・アーモン・ジョーンズ / ターン・トゥ・クリア・ビュー / No.3119

エズラ・コレクティヴを率いるジョー・アーモン・ジョーンズ、さらなる進化。
「アルバムに参加している皆は、それぞれ異なるシーンで活躍しているんだ。繋がっているけれど、やっている音楽や活動は様々。だからこそ面白いんだと思うよ」

Joe Armon-Jones / Turn To Clear View / 2019年

Producer, Arranged By, Written By, Keyboards, Synth, Backing Vocals – Joe Armon-Jones
Bass – David Mrakpor (tracks: 1, 2, 6, 8), Mutale Chashi (tracks: 3, 4, 5, 7)
Drums – KwAkE BaSs(tracks: 3, 4, 5, 7), Moses Boyd (tracks: 1, 2, 6, 8)
Guitar – Oscar Jerome
Tenor Saxophone – James Mollison, Nubya Garcia
Trumpet – Dylan Jones
Vocals – Asheber(tracks: 1), Georgia Anne Muldrow(tracks: 2), Obongjayar(tracks: 8)
Backing Vocals – Luke Newman (tracks: 4, 5, 7, 8)
++++++++++++++++++++++++++++++++++
Degree of
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆
Advance / アドバンス度 ☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
R&B feeling / ソウル度 ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

エズラ・コレクティヴを率いるジョー・アーモン・ジョーンズの単独プロジェクト。
エズラとは違って、アフロ・ファンク度は低い。まあ、当たり前か。

(エズラのサウンドはこれ聴くと、ドラム・フェミ・コレオソ&ベース・TJ・コレオソ兄弟の圧倒的なグルーヴがやはり核なんだな、と分かる)

プリミティヴなグルーヴが抑えられてる分、色彩的な広がり、または浮遊感、シンセ・サウンドによりフューチャリスティックな魅力が強いサウンドとなっている(ジャケット・デザインそのまんま)。

もうジャズだとかジャズじゃないとか、どうでもいいが、アーモン・ジョーンズは、明らかにジャズからかり獲られた芳醇な果実をもってこのサウンドを創造していることは確か。
出だしの1曲目のエレピのバッキングの響き、2曲目のさりげなくも半端ないソロ、ク〜効く!
あと、彼がエズラでは得られなかった壮大な景色を描こうとしているということも一目瞭然だ。

サックスとトランペットでは、エズラの2人も活躍。さらにヌバイア・ガルシアもゲスト参加。
サウス・ロンドンの力を結集する求心力もまたアーモン・ジョーンズの力量だ。

UKクラブジャズ、ダブ、ソウル、カリビアン、ネオソウル、ヒップホップ、そして、それらをかき混ぜた宇宙。
それこそが、ロンドンの今なのかもしれない。

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