ジャズの王道をゆくドラマー、ジョー・ファーンズワースの未来を感じさせる新展開!
A new development in the future of jazz royalty drummer Joe Farnsworth!
Joe Farnsworth / In What Direction Are You Headed? / 2023年
ジョー・ファーンズワース / イン・ワット・デレクション・アー・ユー・ヘッデッド
Drums – Joe Farnsworth
Alto Saxophone – Immanuel Wilkins
Guitar – Kurt Rosenwinkel
Piano – Julius Rodriguez
Bass – Robert Hurst
たまには、通常営業を!
と言ってもまたまたドラマーのアルバム。
この、オイラが絶対に着こなせそうにない派手目のスーツをバシッと決めたおっさん。
じつは名前を見てもピンとこない人だった。
たまたまSpotifyのジャズ・ニューリリースにでてきてたので、
どう見たってオイラの聴かなさそうなオーセンティックなジャズな人だろうなと、
ダメもとで流してみると、いきなり聴こえてきたのは、
カート・ローゼンウィンケル様のギターの音色!
おっ!となってメンバーを見ると、
サックスは、イマニュエル・ウィルキンス、
ベースが、ロバート・ハースト、
ピアニストは、ジュリアス・ロドリゲスという、なかなかのメンツ。
このジョー・ファーンズワースというドラマーは、68年生まれのベテラン。
マッコイ・タイナーやファラオ・サンダースのバンド、
あるいはエリック・アレクサンダーやワン・フォー・オールで活躍してる人だ。
最近、ストレート・アヘッドなシンバル・レガートをほぼ聴いていなかったので、何か新鮮。
しかも、そこに絡むのがバリバリ活きのいいプレヤーばかり。
まあ、出だしから3曲くらい非4ビートが続き、それ以降には4ビート曲も演ってる。
ただ、どの曲もメロディのしっかりした曲なのでノリノリで楽しめるし、
各自の非凡なソロ、もしくはプレイがニヤリの連続で爽やか。
万人にオススメできる快作だ。
冒頭述べたお洒落達人ファーンズワースの派手めなスーツは、
「ジャズの未来」、「今までと違う自分」を表してるのだと気がついた。