2022年のマスターピース!

Joel Ross / The Parable of The Poet / 2022
ジョエル・ロス / ザ・パラブル・オブ・ザ・ポエット / No.4113

若き天才ジョエル・ロスが、7人の俊英とともに捧げた7章からなるカノン!
A canon consisting of seven chapters dedicated by the young genius Joel Ross, together with seven other brilliant artists.

Joel Ross / The Parable of The Poet / 2022

Vibraphone, Producer – Joel Ross
Alto Saxophone – Immanuel Wilkins
Tenor Saxophone – Maria Grand
Trombone – Kalia Vandever
Trumpet – Marquis Hill
Bass – Rick Rosato
Drums – Craig Weinrib
Piano – Sean Mason
Flute – Gabrielle Garo (Tracks: 2)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

さて、大物の新譜が続く。
きょうは、現代最高峰のヴィブラフォン奏者ジョエル・ロスのブルー・ノート第3弾。

メンバーは、盟友アルトサックスのイマニュエル・ウィルキンス。
トランペットがマーキス・ヒル。テナーサックスのマリア・グランド。
トロンボーンのカリア・ヴァンデヴァー、ピアノがショーン・メイソン。
ドラムがクレイグ・ウェインリブ、ベースのリック・ロサト。
そしてゲストとしてガブリエル・ガロがフルートで1曲参加している。

前回までとうって変わって雰囲気が違う。

穏やかで静かな演奏。
少しずつ楽器が重ねられて、やがて訪れる神の光、みたいな。

カノン形式のように同じフレーズが繰り返されながら高まってゆく。
これは、ジョエル・ロスなりのスピリチュアルなのか。

そういえば “ The Parable of The Poet ” “ 詩人の逸話(喩え) ” というタイトルもなんだかそれっぽいし、ジャケット・デザインもなにか祈りを感じさせるものがある。

これまでのように、ドラムとヴァイヴあるいは他の楽器が常にうねるように鳴っているというスタイルではない。バンドとしてのアンサンブルを大事にしているのかな。

大きく期待とは違った音楽だけど、これはこれで良い。
若き天才、色んなスタイルの音楽を試してみて欲しい。

7章からなるジョエル・ロス&パラブル・バンドによるカノン。
混迷の現代に捧げられた祈りと癒やしの音楽。

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