ジョン・ビーズリーのアレンジと名手達のクールな仕事ぶりが堪能できるハービー・ハンコックへのトリビュート。
A tribute to Herbie Hancock with arrangements by John Beasley and cool work by master musicians.
John Beasley / Letter to Herbie / 2008
Piano – John Beasley
Synthesizer – John Beasley, Steve Tavaglione
Double Bass, Bass – Christian McBride
Drums – Jeff “Tain” Watts
Percussion – Luis Conte
Trumpet – Roy Hargrove
Flute, Clarinet – Steve Tavaglione
Guitar – Michael O’Neill
きのう紹介したパット・マルティーノの “Undeniable” では、ややおとなしめにドラム叩いてたジェフ・テイン・ワッツ。
この天才ドラマーをもう少し追っかけてみたい。
このアルバムはピアニスト、ジョン・ビーズリー2008年の作品。
タイトルどおり、ハービー・ハンコックへのトリビュートとなっている。
メンバーが、ドラムが、ジェフ・テイン・ワッツ、
ベースが、クリスチャン・マクブライド、
トランペットに、ロイ・ハーグローヴが参加している。ワォ!
ハンコック作が7曲、ショーター作が1曲、あと2曲がオリジナル。
“Maiden Voyage” を大胆にアレンジした “Bedtime Voyage”、
“One Finger Snap” をもじった “Thee Finger Snap” なんて、
ひねったタイトルもおもしろい。
コンテンポラリーめのスマートかつクールなサウンド主体で、
ビーズリーの軽快で流麗なタッチが印象的だ。
映画・舞台音楽などの仕事の多いジョン・ビーズリーならではの個性かな。
ワッツ×マクブライドという鉄壁コンビなら、
もっと暴れた4ビートを!とも思うんだけれど、
これはこれで、ビーズリーのアレンジ力が全編にわたって冴えている。
いずれにしても、
マイナス点の見つからない優れた作品。
名手達のクールな仕事ぶりが堪能できる1枚。