ジョン・マクラフリンのキャリアとインド愛が結実した傑作、インド録音。
A masterpiece of John McLaughlin’s career and love for India, recorded in India.
John McLaughlin / Floating Point / 2008
Guitar, Guitar Synthesize – John McLaughlin
Bass Guitar – Hadrien Feraud
Drums – Ranjit Barot
Keyboards – Louis Banks
Percussion – Sivamani
Composed By – John McLaughlin
Producer – John McLaughlin
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆
Nostalgic / ノスタルジック度 ☆☆
Indian / インド度☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆
きょうは、水曜紹介のチック・コリア “ ザ・ヴィジル ”に参加していた若手ベースのアドリアン・フェローの参加アルバム、ジョン・マクラフリンの1枚。
ジョン・マクラフリンとチック・コリアは、
こちらのアルバムとかでも共演する仲だし、音楽的にも近い部分がある。
アドリアン・フェローがともに共演するのもわかる。
このマクラフリンのアルバムは、主要メンバー、キーボードのルイス・バンクス、ドラムのランジット・バロット、パーカッションのシヴァマニがインド出身のミュージシャンで、マクラフリンもインドに8か月滞在してレコーディングしたという作品だ。
じつは白状すると、ジョン・マクラフリンのような技巧派(?)は、オイラあまり得意ではない。
高速の16分音符連発な音楽(でも、チック・コリアが絡むとおもしろい)。
マクラフリンについてもあまり聴いたことがなく、一抹の不安を抱いてこれを聴いてみた。
いやいや、なかなかイイんでないかい。
長年にわたるマクラフリンのインド愛が結実したようなアルバム。
しかも、インド要素とマクラフリン節が溶けあって、いいぐあい。
どこにもないようなオリジナリティをつくり出している。
マクラフリンのギターもギター・シンセの出番が多く優しい音色で、
曲調も激しくたたみ掛けるより、明るく伸びやかで、やさしさに溢れてる。
自分のギターよりも全体の調和を重んじてるようだし、
そのキャリアが成せる高みというか、さすがとうなずける完成度だ。
ただ、リズムというかドラム&パーカッションの暴れようが半端なくハッキリとした主張があって、
ここら辺は現在ジャズの潮流に乗ったサウンド作りなのかな。オイラ的には大歓迎。
たまには、マクラフリン宇宙もいいね。