ブルックリンに降りたったドイツ・ジャズ・デュオ!
The German Jazz Duo that just landed in Brooklyn!
Julian & Roman Wasserfuhrs / Landed in Brooklyn / 2017
Trumpet, Flugelhorn – Julian Wasserfuhr
Piano, Marimba – Roman Wasserfuhr
Tenor Saxophone – Donny McCaslin
Drums – Nate Wood
Bass – Tim Lefebvre
Music By – Julian Wasserfuhr (Tracks: 1 to 3, 5 to 7, 9), Roman Wasserfuhr (Tracks: 1 to 3, 5 to 7, 9)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
きょうは、すこし毛色の変わったところを紹介。
ドイツの名門レーベルACTからジュリアン&ローマン・ヴァッサフール(発音はあやふやです)。
ジュリアンとローマンは兄弟。ジュリアンがトランペッターでローマンがピアニスト。
2006年にデビューして、これまでに4枚のアルバムを出している。
そして、そんな2人がブルックリンにやってきた。
タッグを組んだのがサックスのダニー・マッキャスリン。
ベースがティム・ルフェーヴル、ドラムがネイト・ウッドと、
いずれもダニー・マッキャスリン人脈といった感じのメンバーだ。
二人の演奏の持ち味は、ヨーロッパのジャズらしい繊細で透明感のある叙情的なジャズ。
しかし、USまでやってきて、しかも正統派というよりはかなり過激(どっちかというとロックよりな)なメンバーと組んだからには、ビート感というものを重視してのことだったんだろうか。
基本2人の作る曲は、美しい風景がひろがるような透明感とみずみずしさが感じられるけど、そのなかにも激しさが見え隠れするのが本作のおもしろさ。
メロディアス&優しさ溢れるジュリアンのフリューゲル・ホルンの音色に、
マッキャスリンのサックスがときに美しく、ときに激しく絡んでゆく。
曲想もバラエティにとんでるし、決めるときはビシッとしてるし、
オーガニックで軽やかで、都会的でありながらもこころ安らぐ。
ヨーロピアンな良さとNYが出会った洗練、オススメします。