カミナリのようなジャスティン・ブラウンのドラミングに1度打たれてみては。
Try being struck once by the thunderous drumming of Justin Brown.
Justin Brown / Nyeusi / 2018
Drums, Composed By, Producer, Percussion – Justin Brown
Bass – Burniss Earl Travis II
Keyboards – Fabian Almazan, Jason Lindner
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Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
きょうは注目ドラマー、ジャスティン・ブラウンのデビュー・リーダー作品の紹介。
フジロックのサンダーキャットのバンドで叩いてたかと思えば、
ハービー・ハンコックやクリス・ポッターのツアーにも参加。
アンブローズ・アキンムシーレのバンド(バリバリ硬派のコンテンポラリー)でも叩くという異才。カリフォルニア出身、1984年生まれだ。
アルバムの参加メンバーは、サックス奏者のマーク・シム、キーボードのジェイソン・リンドナー、ピアニストでこの“ Biophilia Records”レーベル・オーナーのファビアン・アルマザン、ベースがバーニス・トラビスといずれも一癖二癖ありそうなメンツ。
一聴してみんな驚くよ、その音楽の激しさに。
ジャケット・デザインの牧歌的な感じからは、想像もできない音楽。
ジャスティン・ブラウン叩きすぎでしょ!
もうこれでもかというくらい。
ジャスティン・ブラウンの背後に風神雷神が見える。
ジャズというより、ロックというかプログレっぽい。
重低音のベース、フューチャリスティックなシンセ。
ウインド・シンセみたいなサックス。
そこに鬼神のごときブラウンのドラミング、圧巻。
ほかのメンバーなら分かるんだけど、ファビアン・アルマザンにも、
こんな音楽との親和性があることにも驚く。
全曲ブラウン作みたいだけど、
もう、思い切り叩きたいがタメに創ったでしょ、
て感じにあっけにとられる。
まあ、いつもにましてアルバムの解説になってないけど、
ドラム・フェチの人もそうでない人も、
ぜひ、
ジャスティン・ブラウンの
カミナリのようなドラミングに1度打たれてみては。