疾走感、熱量、一体感、まさしく非の打ち所のない横綱相撲。1999年完全復活をとげたキース・ジャレットのトリオ。
Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack DeJohnette / Whisper Not
Piano – Keith Jarrett
Bass – Gary Peacock
Drums – Jack DeJohnette
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Modern Contemporary / 本流回帰度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
さて、きょうは大御所のアルバム。
2000年代初頭を先週から取り上げてるけど、この頃のジャズ界、どのグループが台頭していたのかと考えると、やはり王者はこの人キース・ジャレット、いやキースのスタンダード・トリオではないだろうか。
1983年より活動を開始したこのグループ、キースが96年から98年くらいまで病床に伏し活動休止。復活後、グループとしての初のアルバムがこれだ。(レコーディングは1999年だけどリリースが2000年、コンセプトぎりだけど許して)
病による心境の変化か、このアルバムからスタンダード・トリオでも、キース・ジャレット・トリオでもなく、3人の名の併記となった。
この2枚組、病みあがり大丈夫か ?! の心配をよそに、堂々の横綱相撲。
カジュアルな選曲が多かったグループだけど、パーカー、ガレスピー、モンク、バド・パウエルなど、名前は消えても以前より “ スタンダード・トリオ ” している。
しかも、この疾走感、熱量、一体感、非の打ち所がないとは、このことだ。
まあ、いまさら言うまでもない名盤。やはりビバップは楽しい。
2021年現在、再起の危ぶまれているキース。
演奏はともかく、カラダの回復をお祈りするばかりだ。