試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.027
Kenny Barron, Dave Holland / The Art Of Coversation / 2014
ケニー・バロン, デイヴ・ホランド / ジ・アート・オブ・カンヴァセーション
ストレート・アヘッドなジャズ最高峰のピアノとベースのデュオ。
ジャズ・ベースの教科書、ベースに求められるすべてがここに詰まってる。
Contemporary Jazz for Exams
≪ Introductory Edition ≫Vol.027
Kenny Barron, Dave Holland / The Art Of Coversation / 2014
Straight-ahead jazz, the best piano and bass duo.
A textbook of jazz bass, everything you could want in a bass player is here.
Kenny Barron, Dave Holland / The Art Of Coversation / 2014
Bass, Producer – Dave Holland
Piano, Producer – Kenny Barron
Written-By – Dave Holland (Tracks: 1, 5, 7, 8), Kenny Barron (Tracks: 2, 3, 9)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Modern Contemporary / 本流回帰度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
さて月曜日、≪ 入門編 ≫にうってつけなデュオ3連発目。
今度はピアノ&ベースのデュオなんで、いままでで1番ジャズらしいかもしれない。
なんつったってベースがあるので、4ビートがどんなものかが分かりやすい。
しかもというか、そもそもジャズに限らずバンドの中でベースほど存在感の曖昧なものはない。
バンドや楽器を経験したことのないヒト、あるいは楽曲を歌と伴奏という括りでしかとらえてない人にとってベース音は、あまり認識されないものだ。
ましてやウッドベースの音となると聴覚的に捉えづらい。
そこいくとこのデュオは、ピアノとベースだけなのでイヤでもベース音は聴こえてくる。
しかも、ストレート・アヘッドなジャズ最高峰のピアノとベースなのだ。
先日、とある有名なJ-Pop音楽プロデューサーがポッドキャストで喋ってた。
「現代の人は音楽を、ほとんどヘッドフォンで聴いている。だから、ベース音がとくに聴き取りづらい。したがって、ベース音の激しく動く音楽は好まれない。エド・シーランだってガマンして音数を減らしてる。世界のポピュラー・ミュージックの潮流はシンプルなベースラインだ」と。
なるほどね、ジャズは時代に逆行してるのか。そりゃマイナーになるわな、涙。
どうりで、オイラのヘッドフォンの価格もどんどん上がってゆくハズだ。
だって、ベースをはじめ各楽器の音を鮮明に聴き分けたいもんな。
あ、話横道にそれた。
とにかく極上のピアノ&ベースの4ビートジャズがここにある。教科書と言ってもいい。
ジャズのベースに求められるすべてが、ここに詰まってる。
あ〜気持ちいい。