鉄壁のリズム陣をバックにケニー・バレルとグローヴァー・ワシントンJrのダブルネームがおくる爽快アルバム。
This is an exhilarating album by the double name of Kenny Burrell and Grover Washinton Jr. backed by an ironclad rhythm section.
Kenny Burrell, Grover Washinton Jr. / Togethering / 1984
Acoustic Guitar, Electric Guitar – Kenny Burrell
Soprano Saxophone, Tenor Saxophone – Grover Washington, Jr.
Bass – Ron Carter
Drums – Jack DeJohnette
Percussion – Ralph MacDonald
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Degree of
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
R&B feeling / ソウル度 ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
レジェンダリー・シリーズは、ジャック・ディジョネットのアルバムをたどってるけど、前回キース・ジャレット ” スタンダーズ Vol.1 “ を紹介した。
この流れでいくと、毎週スタンダーズ・トリオのアルバムになりそうだし、それ以外でもECM作品が多くなりそうなので、ここいらでちょっと変わったヤツを挟んでいきたい。
というわけで本日は、1984年のブルー・ノート・レーベルからケニー・バレルとグローヴァー・ワシントンJrのダブルネーム。ドラムはもちろんジャック・ディジョネットでベースはロン・カーターという布陣だ。
グローヴァー・ワシントンJrが ” Winelight ” でミラクル・ヒットを放ったのが1980年だったので、今作に関しては ” 落ち目のブルーノートがグローヴァー人気に当て込んだ企画もの ” とか揶揄される。
まあ、そうかも知れないし、ブリブリのジャズではないかもしれないけど、なかなか気持ちのいいアルバムには違いない。
鉄壁のリズム陣をバックに柔軟性があってブルージーなケニー・バレルが、ソフト&メロウなフュージョン・スターのグローヴァーを盛り立てて、じつにリラックスしたご機嫌な空気を創りだしている。
グローヴァーは、ソプラノ・サックス、オンリーで得意のグローヴァー節をさらりとやっている。
ケニー・バレルの流麗なギターと時折軽快に表に出て来るディジョネットのドラミング。
ボサノヴァ&ラテン風味多めな爽快アルバム、まだまだ残暑厳しい昨今に相性良し。