Saxophon player's albums

Kenny Garrett / Pushing The World Away / 2013
ケニー・ギャレット / プッシング・ザ・ワールド・アウェイ / No.3177

バンド・メンバーが替わってもギャレット節は炸裂!
Even though the band members have changed, Garrett’s style still explodes!

Kenny Garrett / Pushing The World Away / 2013

Alto Saxophone – Kenny Garrett (tracks: 1-6, 8-9, 11-12)
Soprano Saxophone – Kenny Garrett (tracks: 7)
Trumpet – Ravi Best (tracks: 3)
Bass – Corcoran Holt
Drums – Marcus Baylor (tracks: 1-3, 5-6, 9, 12), Mark Whitfield Jr. (tracks: 8, 11-12), McClenty Hunter (tracks: 4, 7, 10, 12)
Percussion – Rudy Bird (tracks: 3, 5-9)
Piano – Benito Gonzalez (tracks: 1-3, 5-7, 9), Kenny Garrett (tracks: 10), Vernell Brown (tracks: 4, 8, 11-12)
Cello – Brian Sanders (tracks: 10)
Viola – Jen Herman
Violin – Carolin Pook (tracks: 10)
Vocals – Jean Baylor (tracks: 9), McClenty Hunter (tracks: 6)
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆
Afro flavour / アフロ度 ☆
Latin flavour / ラテン度 ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

ケニー・ギャレット3連発目。今日は、2013年のアルバム。

1・2曲目と、いつもの威勢のいいギャレット節が炸裂。
ドラマーは誰かな、と見ると今回は3人のクレジットが。

ロナルド・ブルーナーJr.のスケジュールが抑えられなかったのか、はたまた抜けちゃったのか。
しかしながら、出だしからかなりアグレッシブなドラム・プレイで無問題。

相変わらず、ピアノの相方ベニート・ゴンザレスも調子いい。いや、今回もうひとりピアニスト フェルネル・ブラウンが参加してるけど、こちらも聴いてて区別がつかないほどのやり手だ。

3曲目当たりからラテン色が強くなり、トランペット(3曲目のみ)も加わってアンサンブルも美しく聴かせてくれる。全作よりはちょっとだけソフトな路線でくつろげるけど、7曲目バート・バカラックの ” I Say a Little Prayer ” には驚く。ベタすぎない!と聴くけどモーダルなアレンジがまたおもしろい。

次のタイトル曲は、ギャレット節というかコルトレーンぽいスピリチュアル色の強い曲。お経を混ぜ込んだようなサウンドがカッコよく、ソプラノ・サックスがよく映える。

続く9曲目の美しいヴォーカル・ナンバーでしっとりさせて、10曲目ではストリングスを入れたバラードでうっとりさせる。ラス前、ラストで再び熱く激しく決めて終了。

いやいや、さすがとしか言いようのない構成。
気持ちのいいライブを体感したかのようなアルバムなり。

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