試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.021
Kenny Garrett / Standard of Language / 2003
ケニー・ギャレット / スタンダード・オブ・ランゲージ
高圧、ハイテンション、疾風怒濤の熱量!クリス・デイブの直球ジャズ・プレイが聴ける1枚。
Contemporary Jazz for Exams ≪ Introductory Edition ≫Vol.021
Kenny Garrett / Standard of Language / 2003
High pressure, high tension, fast and furious heat with Chris Dave’s straight ahead jazz playing.
月曜日・新シリーズ!
「ジャズって何から聴けばいいですか?」と問われること多し。
「ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス」と答えたいのはやまやまだけど、このブログのコンセプトに従って2000年以降のアルバムという縛りで、わかりやすさ、かっこよさ、親しみやすさを第一に毎週1枚あげていきたい。
題して “ 試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ ”
(なんで試験やねん)よろしく!
Kenny Garrett / Standard of Language / 2003
Alto Saxophone, Soprano Saxophone – Kenny Garrett
Bass – Charnett Moffett
Drums – Chris Dave, Eric Harland (Tracks: 9)
Piano – Vernell Brown
Producer – Kenny Garrett, Marcus Miller
Written-By – Kenny Garrett (Tracks: 2 to 9)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆
Heat Up / 熱量度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
耳にやさしい音楽もいいけど、たまには圧倒的な熱量に触れるのはいかが。
きょうは、ケニー・ギャレット2003年のアルバム。
このアルバムの近作では、フュージョン的な折衷感あるジャズを演ってたケニー・ギャレットだけど、このアルバムでは、がっつりジャズしてる。
そのド直球、豪腕ぶりにこちらのハートも熱くなる。
ドラマー クリス・デイブの今となっては聴くことの少ない4ビートを堪能できるアルバムとしても価値ある1枚。
それにしても、ケニー・ギャレット、過去にはドラマーとしてブライアン・ブレイドも使ってるし、クリス・デイブと来て、このアルバムではラストのタイトル曲でエリック・ハーランドを使ってる。若手ドラマーのチョイスに慧眼ありだ。
そう、そしてこのタイトルナンバーがまたスゴい。
” Standard Of Language I II III ” の名の通り3部構成になった大作。
ギャレット、ハーランド、全員が一丸となって限界に挑戦するかのような火の玉ぶりだ。
全体通して疾風怒濤のアルバムだけど、箸休め的な美しいバラードもうまく挟んでるし、アルト本来の爽やかさも手伝って聴き疲れなく一気にいける名盤。
2曲目 ” Kurita Sense ” は、来日中に日本語を習っていた日本語学校の先生の名前らしいし、8曲目 ” Gendai ” も明かな日本語。親日家のギャレットらしさにもニンマリする。