驚愕のパフォーマンス!いろんな意味でジャズの更新者ニーボディ。
Stunning performance! In many ways, Kneebody is the renewer of jazz.
Kneebody / Live at Le Crescent / 2022
Saxophone, effects – Ben Wendel
Trumpet, effects – Shane Endsley
Drums and Bass – Nate Wood
Keyboards – Adam Benjamin
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
さて、ニーボディをもう1枚。こちらは、直近のアルバム。
2019年のフランスでのライヴを収めたアルバムだ。
2019年といえば、以前紹介の “ Chapters ” 。
こちらの成功を受けての世界ツアーということなのかな、
挨拶代わりの1曲目は重なってる。
ヴォーカル曲を半分くらいにして、これまでにない洗練を手にした “ Chapters ” だったけど、このライブではヴォーカルなしで地に近い感じの演奏。
けれども、確実に以前の音とは違ういい意味での引き算がなされた新星ニーボディだ。
実際、ベースのカーヴェー・ラステガーが抜け、
本作では、ドラム&ベース:ネイト・ウッドとクレジットされている。
ベースとドラムだけのソロのような曲まであるけど、ひとりでどうやっているんだろ?
と思ったら答えはこれ ↓
いつになく音数少ないぞウッドと思ったら、仰天のパフォーマンス、ほぼ曲芸!
ドラムセットに座ってベース抱えてる、しかも5弦ベース。
左手でベース弾きながら、右手のスティックでドラミング。
開いた口が塞がらない、完全に。
↓ 以前にも書いたけど、
えっ!なんと器用なネイト・ウッド。
じつはこの人、マルチ・プレーヤーとしても有名でギターやサックスとなんでもこなす。ドラマーとしてもジョージ・ハリスン、チャカ・カーン、スティングなど数え切れない大物のサポートもやってるし、このブログで紹介のティグラン・ハマシアン組みの常連だし、狭間美帆とも演っている。さらにレコーディング・エンジニアとしてもクレジットに名前の登場することもしばしば。
はっ〜羨ましい才能。
どこまで器用なんだネイト・ウッド。
(それにしても、ちょっと肩こりそうというか、そうとう疲れそうなパフォーマンスではある)
ま、ともあれヘタに自分たちの音楽を分かってないベーシストを入れるより、
この方がよっぽどいい、と考えているのかな。
オイラ的には、はやくベーシスト入れて、
目一杯のウッドのドラミングを聴きたいところではある。
しかしYoutube観るまでは、にわかに信じがたい光景。
色んな意味で規格外、ジャズの、音楽の更新者ニーボディだ。