カート・ローゼンウィンケルの現代ジャズ・ギターの必聴盤!
Kurt Rosenwinkel’s contemporary guitar jazz must-hear disc!
Kurt Rosenwinkel Trio / Angels Around / 2020年
カート・ローゼンウィンケル・トリオ / エンジェルス・アラウンド
Guitar – Kurt Rosenwinkel
Drums – Greg Hutchinson
Bass – Dario Deidda
さて今日も、現代ジャズドラマー列伝 ≪ グレッグ・ハッチンソンの巻 ≫ で、第10弾。
こちらは2020年大好きなギタリスト、カート・ローゼンウィンケルの作品。
まったりとした6拍子で幕を開けるこのアルバム。
ちょっと拍子抜けなくらいジャズ回帰。
まあ、もともとジャズだけど、
“ リメディ ” のような激しさでもなく、
“ カイピ ” のようなブラジル路線でもなく、
比較的、コンテンポラリー・モダン路線とでもいうのか、
2曲目なんて、もろビバップやってて驚く。
どっちもなんか聴きおぼえのある曲だなと調べると、
1曲目はモンク、次がポール・チャンバース。
以下オリジナル交えてミンガス、ジョー・ヘンダーソン、ビル・エヴァンスとやってる。
カートは、結構弾きまくっているんだけど、全編ギターの音質が優しいヴァイオリンぽいのと、その流麗さゆえ、まったりとええ湯加減で気持ちいい。
それから、特にダリオのベースの動きがよく超絶ソロも聴きどころ、
ギターとユニゾンのテーマもかっちょいい。
ドラムのハッチンソンは、ちょと意外な組み合わせな気もしたけど、
かなり自由に動いてて、最小のトリオで十二分にサスガな実力を見せつけてくれる。
やはり、ピーター・バーンスタイン・トリオでのレジェンダリーな実力を認めての、
カートのオファーだったのかもしれない。うん、正解!
まったりめに聴こえるけど、
大きな音で聴くと、おお〜!と聴きどころ満載な名盤。
心地よくも、ガッツリも両方いける憎いやつ、現代ジャズ・ギターの必須アルバムだ。