アーロンとカートが織りなす天上のランデヴー!
A heavenly rendezvous between Aaron and Kurt!
Kurt Rosenwinkel / Undercover : Live in the Village Vanguard / 2023年
カート・ローゼンウィンケル / アンダーカヴァー:ライヴ・イン・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード
Guitar, compositions – Kurt Rosenwinkel
Piano – Aaron Parks
Bass – Eric Revis
Drums – Greg Hutchinson
本日も現代ジャズドラマー列伝 ≪ グレッグ・ハッチンソンの巻 ≫ で、第11弾。
こちらは大好きなギタリスト、カート・ローゼンウィンケルの新譜。
カルテットによるヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤だ。
メンバーはカートの他、
ドラマーで、グレッグ・ハッチンソン。
ベースで、エリック・レヴィス。
そして、ピアノにアーロン・パークスという布陣。
軽快なナンバーから始まるこのアルバム、
いきなりカート節炸裂で気分は上々。
ギターソロに続き、カートのギターによせた音色のシンセでアーロン・パークスのソロ。
ピアノとシンセでのプレイが新鮮。
このアルバムは、ちょっとハッチンソン&レヴィスの見せ場が少ないのは惜しいけど、
カートとパークスのプレイが十二分に楽しめる夢見心地な1枚。
とても普通では考えられないようなギターフレーズを弾きまくってるのに、
息切れも疲れもしない帝王ローゼンウィンケル。
そして、負けじ劣らずなパークス。
美しいながらも決してありきたりの表現におさまらないそのピアノのセンスはさすが。
2人の絡みを、もっともっと聴いていたい心地よさが持続する。
ラストのタイトル曲(Undercoverは潜入捜査)こそ、
ちょっとハードボイルド・タッチだけど、
ほぼ全編が雲の上を歩くように、ふわふわとまさしく天上の調べ。
ステージでは、さほどサービス精神あるように見えないし、
どちらかというとオタク気質な2人だと思うけど、
その作り出す音楽は素敵極まりない。
こんなライヴを、しかも伝説のヴィレッジ・ヴァンガードで観ることできたらシアワセだろうな、とヘヴィロテしながら夢想する。