悠久の時を封じ込めた語り継がれる物語、ダニエルソン・ワールド!
The Danielsson World, a story to be told and retold that encapsulates eternity!
Lars Danielsson / Liberetto / 2012
ラーシュ・ダニエルソン / リベレット
Bass, Cello, Electric Piano(tracks: 8) – Lars Danielsson
Drums, Percussion – Magnus Öström
Guitar – John Parricelli
Piano, Vocals (tracks: 7) – Tigran
Trumpet – Arve Henriksen
おひさしぶりです。
孫達の襲来、業務の多忙、それに連日の暑さによる疲れがどっと来て、
しばらく休んでおりました。
さて、この暑さです。
北欧の風で癒しましょ。
本日は、現代ジャズドラマー列伝 ≪ マグヌス・オストロムの巻 ≫ 第6弾。
このアルバムは、北欧を代表するベース・チェロ奏者、ラーシュ・ダニエルソンのバンドプロジェクト「 リベレット」2012年のアルバム。
ドラムは、もちろんマグヌス・オストロムで、
ギターが、ジョン・パリチェッリ。
ピアノが、ティグラン・ハマシアン(クレジットは、ティグラン)。
トランペットが、アルヴェ・ヘンリクセン。
緻密に組み立てられたダニエルソンとオストロムのリズムに
パリチェッリのアコースティック・ギターが効果的に配置される。
そこに哀愁あふれるティグランのピアノ。
あるいは、尺八にインスパイアされ創りあげたというヘンリクセンのトランペットがもの悲しさを際だたせる。
そして、ダニエルソンのソロ。
ジャズでもクラシックでもないダニエルソン・ワールド。
抒情的と言うよりも強い物語性を感じる映画のような作品。
北欧特有の透明感、クールネスはもちろん大きいけど、
それ以上に深い哀しみ、悠久の時、かたり継がれる人々の営みを感じられる作品。
ティグランがヴォーカルをとる7曲目のアルメニア民謡以外は、
すべてダニエルソンのオリジナル。
悠久の時を封じ込めた語り継がれる物語、ダニエルソン・ワールド。