スヴェンソンとオストロムの音楽性、そして友情が胸を打つ1枚。
Svensson and Öström’s musicality and friendship make for a heartbreaking album.
Magnus Öström / Thread Of Life / 2011年
マグヌス・オストロム / スレッド・オブ・ライフ
Drums, Percussion, Electronics, Keyboards, Vocals – Magnus Öström
Electric Bass, Synthesizer, Keyboards, Trumpet – Thobias Gabrielson
Electric Guitar, Acoustic Guitar – Andreas Hourdakis
Grand Piano, Keyboards, Vocoder – Gustaf Karlöf
Acoustic Guitar, Arranged By – Pat Metheny(Tracks: 6)
Bass – Dan Berglund(Tracks: 6)
Composed By, Producer – Magnus Öström
さて、本日は現代ジャズドラマー列伝 ≪ マグヌス・オストロムの巻 ≫ 第5弾!
オストロムは、 e.s.t. のドラマー。
この作品は、ピアニスト エスビョルン・スヴェンソン亡きあとオストロムが手がけたリーダー作品。
まあ、シンバルを抱えるのはドラマー定番の構図だけど、
脱いじゃってますね。
しかし、マッチョなアルバム・ジャケットとは裏腹に、
オストロムの繊細な面が浮かび上がる作品。
そもそもスヴェンソンとオストロムは、幼なじみでともに音楽を創造してきた仲。
そんな自分の分身のような存在の死は、やはり相当に大きなものだったんだろう。
アルバム・タイトルも “ 人生の糸 ” 、ジャケット・デザインも真っ黒。
これは、間違いなくスヴェンソンへの鎮魂のアルバム。
5曲目タイトルは、“ Weight of Death ”。
かつて共演経験のあるパット・メセニーと、e.s.t.のベーシスト ダン・ベルグルンドは、6曲目で参加しているけど、ガラス細工のような繊細なアコースティックのバラード。
そして、ラストの2曲は “ 賛美歌 ” と名付けられている。
かといえ軽快なオストロムらしいドラミングが心地よい曲も入ってるし、
アルバム自体は、軽快で(ジャケット見なければ)楽しめる内容だし、
2曲目 “ Piano Break Song ” とかめちゃカッコいい。
スヴェンソンとオストロムの音楽性、そして友情が胸を打つ1枚。