新時代のチェンバー・ミュージック!マクレイヴン・サウンドのさらなる進化。
Chamber music for a new age! Further evolution of the McRaven sound.
Makaya McCraven / In These Times / 2022
Producer, Drums, Sampler, Percussion, Tambourine, Synth, Kalimba, Handclaps, Vibraphone, Sitar, Keyboards, Organ, Engineer, Mixed By, Written-By – Makaya McCraven
Double Bass, Percussion, Electric Bass – Junius Paul
Trumpet, Flugelhorn – Marquis Hill
Alto Saxophone – Greg Ward
Tenor Saxophone – Irvin Pierce
Guitar – Jeff Parker
Guitar, Percussion, Sitar – Matt Gold
Piano – Greg Spero, Rob Clearfield
Vibraphone, Marimba – Joel Ross
Harp – Brandee Younger
Flute – De’Sean Jones
Cello – Lia Kohl
Viola – Marta Sofia Honer
Violin – Macie Stewart, Zara Zaharieva
昨日の紹介の “Tijn Wybenga & AM.OK” は、
オーケストラと即興とエレクトロニクスの融合だった。
しかも、
生の即興演奏をサンプリングしものを切り貼り、反転、変形させて編集して作ったものらしい。さらに、それを譜に起こして演奏し、さらに即興が加わる。
最後の工程は、Tijn Wybengaのオリジナルだけど、
それに近いことを、もうずっとやっている人がいる。
そう、ビート・サイエンティストの異名を持つマカヤ・マクレイヴンがそうだ。
きょうは彼の最新作 “In These Times” 。
全編を通してストリングス、ハープなどが大幅に使われ、
美しく揺蕩うようなサウンドが印象的だ。
これまでの作品での印象は、もっとハッキリとコラージュしたような、
ざらついた手触りを感じたけど、今回は非常にシームレス。
より自然でオーガニックなサウンド。
しかしながら持ち味の粘っこい、
あるいはポリリズミックな、
はたまたポリテンポで、プリミティブなリズムが通底する。
ますます、進化した印象のマクレイヴン・サウンド。
これが、新時代のチェンバー・ミュージックかもしれない。