宇宙先住民族=マーク・キャリーと仲間達、が織りなすトランシーなグルーヴに浸れ!
Marc Cary / Cosmic Indigenous
Piano, Keyboards, Synthesizers – Marc Cary
Bass – Burniss Earl Travis II
Drums, Tabla – Sameer Gupta
Vocals – Awa Sangho, Sharrif Simmons
Trumpet – Igmar Thomas
Bass – Rashaan Carter(Track:4), Tarus Mateen(Track:6)
Violin – Arun Ramamurthy
Sax – Ron Sutton
Percussion – Daniel Moreno
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Trancey / トランス度 ☆☆☆
African / アフロ度 ☆☆
Indian / インド度 ☆☆☆
Cosmic / コズミック度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ★★★
マーク・キャリーの新譜を待っているけど、なかなかでない。
ということで、ちょっと以前の作品を掘ってみる。
これは、2018年の作品。いかにもインデペンデントな匂いプンプンのジャケット・デザインだ。
メンバーは、自身のバンドと言える “ Focus Trio ” +アルファということだ。ベースにバーニス・アール・トラヴィス2世、ドラムにはサミアー・グプタが “ Focus Trio ” 。
かなりオリエンタリズムというかインド色強い。そりゃそうだよね、ドラムのサミアー・グプタはインド系の人だしタブラもバリバリこなす。
インド風味強めなジョー・ザヴィヌル現在形タイプがマーク・キャリーだ。
でも本来持つアフロなリズムとの折衷みたいなハイブリッド、黒いザヴィヌルとでも言おうか(黒い…という表現自体が難しい昨今ですね)。
かなりスピリチュアルな雰囲気もありながら都会的でクールなカッコ良さも同居してる。いやスピリチュアルと言うと神様賛歌的な空気だけど、もっと呪術的というか、違うなトランス的な快感とカッコ良さを持っている。
さすが、若いときロイ・ハーグローヴと何作も共演してただけある。スピリチュアルは別として同じ匂いがするのだ。
このトリオが創りだすグルーヴには、ほんと麻薬的な快感があるんだけど、トリオと言わずマーク・キャリーのエレピ単独でも同様の魅力があって、いつまででも聴いていたい魔力を秘めている。
そんなトリオに、これまたいい仕事してるイグマー・トーマスのトランペット&ボーカリストそしてヴァイオリン。
残念なのはジャケットだけという、ご機嫌アルバムなり。