試験にでる現代ジャズ ≪入門編≫

Contemporary Jazz for Exams≪ Introductory Edition ≫Vol.039
試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.039
Marius Neset, Danish Radio Big Band & Miho Hazama / Tributes / 2020年
マリウス・ネセット, デンマーク・ラジオ・ビッグバンド&挾間美帆 / No,3289

挾間美帆率いるデンマーク・ラジオ・ビッグバンド×ノルウェー出身のヤング・ライオン マリウス・ネセットのコラボレート。
A collaboration between the Danish Radio Big Band led by Miho Hasama and Marius Neset, a young lion from Norway.

Marius Neset, Danish Radio Big Band & Miho Hazama / Tributes / 2020

JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
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Tenor & Soprano Saxophone – Marius Neset
Danish Radio Big Band
Conducted by – Miho Hazama
Music composed and arranged by – Marius Neset

試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫、もうひとりサクソフォニストを取り上げとこうかな。

マリウス・ネセットは、85年ノルウェー生まれのサックス奏者。デビュー以来デンマークで活躍、ヨーロッパで絶大な人気を誇る。2016 年アメリカ「ダウンビート」誌「未来を担う 25 人」の1人に狭間美帆とともに選出された人だ。

一方、デンマーク・ラジオ・ビッグバンドは、1964年に創立された北欧唯一の国営ラジオ局のビッグバンド。2019年10月以来、首席指揮者として狭間美帆が率いている。

そんな、伝統あるビッグバンドと若き2人のコラボレート作品が、本作。

マリウス・ネセットの魅力は、もちろんそのサックスの卓越したテクニックだけど、同時に楽曲世界の構築力だ。パーカッシブで快活な楽曲は、とにかく楽しい。
このアルバムの作曲とアレンジメントは、すべて彼が手がけている。

色鮮やかで鮮烈なアレンジメント、リズミックなサックスとの絡みの素晴らしさ。
彼の描く世界観の卓越した透明感、躍動感は、ドラマチックな魅力に溢れてる。
トリッキーなのに緻密、クールなのにファニー。

ジョー・ザヴィヌルのサウンドやフランク・ザッパの猥雑さをリスペクトするネセット。
またマーラーとストラヴィンスキーにも影響を受けてきたというその言葉がそのまま音楽になった一作!

ミラクル!まさしくジャズの未来を担う1人。

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